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お絵かき掲示板Art.netチーム対抗お絵かきバトル掲示板 > 「或る龍の物語」日下京一さん
Team. 異世界
異世界
日下京一さん 或る龍の物語
イラスト「或る龍の物語」

「或る龍の物語」

むかしむかし、或るところに。
一匹の龍がおりました。龍はそれはそれは大きくて、鱗は宝石のように美しく、その翼は秋の涼しい風を起こし、その声で豊穣の実りを喚びました。誰からも愛され、尊敬される素晴らしい龍でした。
けれども、途方も無い時間を生きる龍にも終わりがあるのです。
龍の心にほんの小さなの闇が宿り、それは瞬く間に龍を蝕み、苛んだのです。龍の老いた身体は闇に耐え切れず、遂に龍は地に伏せてしまいました。やがて、龍の身体は時とともに雨風に晒されて骨だけとなりました。骨だけとなるころには、龍の身体はすっかり落ち葉と土のなかに埋まっておりました。しかし、骨になる前に、龍のなかに辛うじて残っていた豊穣の種がやっと芽吹いて、小さいけれど強い芽を出しました。
数年後、龍が喚んでくれていた豊穣はもう来ませんでした。人々はこまりはてました。実りを忘れた田畑をどうにかしなくては生きてゆけません。人々は長い年月と努力を重ねて、重ねて、田畑に水を引き、実りやすい種を作りました。日差しの向きを知り、良い日差しの場所を拓いてゆきました。
そうして人々がどうにか自らで豊穣を手にした時、ずいぶん時が経っていました。
その頃には芽吹いた豊穣の種は、もうすっかり大きな木になっていて、その大きな枝葉で土深く眠っていた龍の大きくて重い骨を易々と持ち上げていました。
龍は今、自分の産み落とした豊穣の木から、人々の切り拓いた豊穣をずっと静かに見守っているのです。
人々は龍のことなど、とうに忘れてしまっているけれども、龍は立派な枝に寄りかかりながら、毎日その営みを見守っているのです。
龍もとうに人のことなど忘れてしまっているかもしれないけれども、ずっとずっと、見守っているのです。

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「深雪の底に」から遠い遠い先の春のおはなし。

に、二枚め(ゼェゼェ)・・・・!絵を完成させることのなんと大変なことか・・・・(バタッ)
素晴らしい作品を拝見させていただいても、コメント全くできず申し訳ない気持ちでいっぱいですが、意欲があるうちは一枚でも貢献できるように今はひたすら絵を仕上げたいと思います。
前回の「深雪の底に」にコメントを下さったh.yukiさん、ecoさん、さらみさん、ひかるさん、菫さん、ヨヲさん、ぷらむさん、まぼーさん、笹鳴さん。こんなにたくさんの方々にコメントを頂けて本当に嬉しかったです。みなさまのコメント本当にパワーになりました!ありがとうございます。コメントは名簿等で後ほどお返しできればと思っております。


No. 003161 Artworks by. イラスト:日下京一さん [作者検索] [もどる]

[作者用] イラストサイズ: 880 * 622 (797 kb)/up/Q:1 /描画時間:0秒 (0工程) 2017年04月15日(土)
[異世界 のイラストをすべて見る]


h.yukiさん

コメント失礼します^^

とてもカラフルで物語も奥深く、死してなお見守っている、というところが、
とても好きです^^

まるで木と同化しているかのような、抱きしめあっているかのような、
その絡み具合がとても素敵です^^

素敵絵ありがとうございましたm(__)m

2017年04月15日(土) [No.003161-1 - 編集]
ひかるさん

日下京一さん、こんにちは。

前作から一転、色とりどりな画面が印象的です。
冬から春、という感じでしょうか、添えられた文章がもの悲しさを
呼ぶ雰囲気ですが、奇跡が起きたかのような虹色の大地と大木が
豊穣の龍の偉大さ、優しさを表しているように感じます。

小さな枝木にそっといる青い鳥も幸福の象徴かしら・・?と
1枚絵でのあふれる物語性を拝見させて頂きました。


ファンタジックな作品ご馳走様でした!

2017年04月15日(土) [No.003161-2 - 編集]
ゆ〜まさん

印象的な龍の物語と、悲しくも美しいイラストに心奪われます。
物語の本の挿絵のように、静かなのに色々と想像力を掻き立てられて…こういう絵が描けるようになりたい!と、願ってしまいます^^

2017年04月15日(土) [No.003161-3 - 編集]
ハガネン銀さん

初めまして!
とてもきれいな青の使い方だと思いました。
青やピンクの質感が様々で、目に楽しく癒されて、とても好きです。
色のバランスもキレイに散りばめられていて、
それでいて線の強弱もあり、このままポストカードにしてしまいたいくらいです。
とても美しい青色ですね。
物語も深く楽しませていただきました!

2017年04月17日(月) [No.003161-4 - 編集]
ecoさん

二枚目お疲れ様です…!
龍の骨と枝が絡み合って、なんと幻想的な風景でしょうか…
皆さん仰っておられますが、この様々な色の調和がとても美しいですね!
どのような物語を経てこのような状態になったのか、興味深くお話を拝見させていただきました。
龍のなかに辛うじて残っていた豊穣の種から芽が出てそれが育つなんて、素敵なお話ですね//
骨になっても木となって人々を見守っている姿にとても感動しました…!

2017年04月17日(月) [No.003161-5 - 編集]
ヨヲさん

日下さん、こんばんは!
前作から時を経た続きのお話なのですね。
再び芽吹いた龍が豊穣を安易に呼び込まず、人々が自らの力でそれを手にするのを静かに見守っているところが却って龍の温かみを伝えられて良いなと思いました。
抽象でありながらも龍の形状は留められていて、読み手の自由度とイマジネーションを高める挿絵としての表現方法がすごく巧みだと感じ入りました。
濡らした紙に絵の具を垂らし込んだようなにじみの際立つ手法が広がりを感じさせて、龍の木の息吹を感じます。
右下に小さく人物を入れられたのも木全体の大きさを示す有効的な演出だと思いました。
画面上で混ざる色の美しさが鮮やかなハーモニーを奏でていて、作品を瑞々しいものに仕立て上げられていると思います!

2017年04月20日(木) [No.003161-6 - 編集]
ぷらむさん

色鮮やかな色彩とぐんぐん伸びていく枝の描写も躍動感があって大木の生命力を感じます!
龍が残した豊穣の種が実り自らを巻き込んで成長していく木を朽ちてもなお静かに見守る姿が切なくもあり心にぐっと来ます。
前作の静かな冬の光景から春の息吹を感じさせる色彩豊かな作品、素敵なお話も楽しませて頂きました!

2017年04月21日(金) [No.003161-7 - 編集]
ラングさん

日下京一さん、こんにちは。
色彩の輝きや透明感、光と影による色の変化がとても美しくって…!ずっと見ていたいです*´`*
樹木の雄々しさ、そして骨の存在から
美しさの中に生命の重み、逞しさがひしひしと感じられて、とても心惹かれました…!!

更新:2017年04月24日(月) [No.003161-8 - 編集]
笹鳴さん

何と続きが..! とても荘厳でお話が素敵で美しい声で脳内再生しながらゆっくりと読みました 素晴らしいぃぃ..!です!
本当に色が豊かであちこちずーっと眺めています 多彩なのにうるさくなく特に骨の色がもう..幸せな気分になります 学びたいのにポ〜っとなって終わります とても とても美しいです
あっ お返事お気になさらずに..!

2017年05月09日(火) [No.003161-9 - 編集]

URL:

日下京一さんの「或る龍の物語」にコメント

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