青木青花店

76章 77頁 連載中 「イラスト」

駅に近い、路地にある花屋「青木青花店」
その名前に反して、この店には青い花が無い。
大学生、神崎すみれはこの店の求人広告を目に止め、アルバイトを希望する。
店の中で美しい花に囲まれていたのは、偏屈な店主で・・・。

キャラクターをオリキャラにて投稿しております。タグは「青木青花店」です。

各章の花の画像は、自分で撮影した花の写真や、素材写真から許可を得て使用・加工しております。許可を得て加筆しているものもあります。ご了承下さい。
体裁は短編ですが、話がつながっております。
作品全体として最初からお読みになっていることを前提に進んでいきます。
お楽しみ頂くには一話から順に楽しんで頂ければ幸いです。

お好きな花がみつかりますように。

2014年 6月3日 日下京一拝

01.2月某日
02.Viola mandshurica
03.Hyacinthus orientalis
04.Freesia refracta
05.Spiraea thunbergii
06.Dianthus caryophyllus L.
07.Tulipa gesneriana
08.Anemone coronaria
09.Mentha L.
10.Muscari neglectum
11.Taraxacum
12.Argyranthemum frutescens
13.Ranunculus asiatics
14.Gardenia jasminoides
15.Armeria maritima
16.Caryophyllaceae
17.Trifolium repens
18.Pieris japonica
19.Cerasus × yedoensis
20.Myosotis scorpioides
21.Heliotropium arborescens
22.Chamelauciumuncinatum
23.Magnolia liliiflora
24.Papaver rhoeas
25.Daphne odora
26.Lavandula angustifolia
27.Adiantum
28.Rhododendron
29.Agapanthus africanus
30.Nigella damascena
31.Nemophila menziesii
32.Syringa vulgaris
33.Magnolia heptapeta
34.Iris sanguinea
35.Hydrangea macrophylla
36.Lilium ’Casa Blanca’
37.Gloriosa rothschildiana
38.Cirsium japonicum DC
39.Gladiolus Tourn. ex L.
40.Hibiscus syriacus
41.Ipomoea nil
42.Centaurea cyanus
43.Dahlia
44.Rosa
45.Helianthus annuus
46.Platycodon grandiflorus
47.Gentiana scabra var. buergeri
48.Cosmos bipinnatus Cav.
49.Celosia argentea
50.Osmanthus fragrans var. aurantiacus
51.Lycoris radiata
52.Miscanthus sinensis
53.Lespedeza
54.Trichosanthes cucumeroides
55.Sanguisorba officinalis
56.Kerria japonica
57.Physalis angulata
58.Chrysanthemum morifolium
59.Malus domestica Borkh.
60.Pericallis × hybrida
61.Helleborus niger
62.Osmanthus heterophyllus
63.Euphorbia pulcherrima
64.Camellia japonica
65.Japanese apricot
66.Narcissus
67.Viola mandshurica
本編を書き終えて
1.Jasminum
2.Rosa
3.Camellia japonica
4.B.rapa var. nippo-oleifera
5.Convallaria majalis
6.Galanthus nivalis
7.5月第2日曜日
あとがき

写真素材をお借りしているサイト様・撮影者さま
無料写真素材 写真AC様
fashion86様

日下京一さん


  連載No.000067 登録:2014/05/24 〜 更新:2016/07/06 (10 Res. 2016/05/02,) [編集 | 削除]

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本編を書き終えて

青木青花店はこれでお仕舞いです。
以下のお話はここまで全話お読みになってから、読み進めることをお勧めします。また、以降は書き終えた私の感想のようなものです。本編には何ら関わりはありません。

青木青花店は、本編のみで全67話に渡る長編となってしまいました。
ここまで読んで下さった方、いらっしゃるのであればとても嬉しいです。本当にありがとうございます。
こつこつと話を重ねる毎に、ずらりと花の写真が並ぶことがとても嬉しかったです。まるで花屋にいるかのように、これは何という花だろうと手にとって、読んでもらえれば嬉しいです。

このお話は、学生時代から私が読んでいた小説で花の名前が出ていた所にラインマーカーを引いていたことから始まりました。
こつこつ読んで、こつこつ引いてきたラインマーカーの文をまとめていた時、何かに使えないかと思い、花屋のお話を作ろうと思い立ちました。
その時は、まさかこんな偏屈で物騒なお話になるとは思いませんでしたが。(初めの段階では、本当に平和な花屋のお兄さんのお話でした)
2014年5月に大まかな流れと章タイトルを全て挙げ終えて連載してみようかな、と思い立ったことがとても懐かしいです。
花の中で当初予定していたにも関わらず、表題に上げられなかったものも沢山あり少し名残惜しくはありますが、ここまでどうにか形に出来て感無量です。
ネット上では1年半以上に渡り細々と連載をさせて頂きましたが、ずっと考えてきた青木青花店の世界がひと段落して嬉しいような、寂しいような。不思議な気持ちです。

このお話を通して、短い引用文ではありますが、沢山の素晴らしい名文をご紹介出来たと思います。また、多くの花をご紹介出来たと思います。何か、ふと惹かれる文や花がありましたら、幸いです。
ここで、私の特に気に入っている文章をここに記載したいと思います。

“わたしはこの世の中に或人々のあることを知つてゐる。それ等の人々は何ごとも直覺すると共に解剖してしまふ。つまり一本の薔薇の花はそれ等の人々には美しいと共に畢竟植物學の教科書中の薔薇科の植物に見えるのである。現にその薔薇の花を折つてゐる時でも。”
「十本の針」 芥川龍之介

“幾千年の後にはこの古池が、人の知らぬ間まに、落ちた椿のために、埋ずもれて、元の平地に戻るかも知れぬ。また一つ大きいのが血を塗った、人魂のように落ちる。また落ちる。ぽたりぽたりと落ちる。際限なく落ちる。”
「草枕」 夏目漱石

ついすこし前の番外編の表題に添えさせて頂いた引用文です。この二つの文章は特に気に入っていて、バラと椿は本編・番外編で2度表題になることになりました。特に、漱石の椿の描写には衝撃を受けました。この描写は今作中のある話で使った描写に大いに参考にさせてもらいました。
また、第1話のスミレの項で使った、

“砂山には、スミレが咲いてゐた。背の低い藤の蔓も、這ひ拡がつてゐる。”
太宰治〈津軽〉
この引用文には、さりげなくスミレと藤、つまり神崎すみれと三島藤子の2人の名前が入っています。すみれを描いた名文は多いのですが、この太宰の津軽の一文を見た瞬間、これだ、と思いました。こうして神崎すみれが誕生しました。このようにして、柚木一馬ひとりであったお話に神崎すみれが登場し、過去には三島藤子がおり、とお話が膨らんでいきました。
付けたしになりますが、宮沢賢治の引用文が特に多いように感じられると思います。宮沢賢治の植物の描写は、とても生き生きとしていて、大きな影響を受けました。
他にも、太宰治、芥川龍之介、三島由紀夫の作品に影響を受けています。やはり、宮沢賢治の影響は大きく、「春と修羅」、「銀河鉄道の夜」を読みながら、一部のお話は書いています。時代背景が現代の都会だったので、あまり活かし切れてはいないのですが…。


次に、ここまでお読み下さった方へ

1)表題の花の名前について
表題の花は全て学名表記ですが、名前がわからなくとも、出来るだけ文中に登場するようにしています。お恥ずかしながら、苦し紛れにダジャレのようにして登場している話もあります。
また、このお話は春先から約1年間のお話ですので、花は季節や花の盛り毎に並んでいます。少し前後するものもあるかと思いますが、季節の移り変わりと植物の移り変わりを感じて頂ければと思います。

2)青い花について
この物語は実は、青い花の項だけでも大まかな主軸が掴めるようになっています。事件の転換点やヤマはほぼ全て青い花が標題となっております。
短編でありながら話が繋がっておりますので、そこだけ読めば、とはいきませんが青い花の項は物語のターニングポイントになっております。

3)一部の話について
一部の話は前後のお話とは違う、少し浮いた話があったかと思います。話の流れを切ってしまう可能性もあり、違和感を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
このお話は特に表題の花の花言葉が重要なお話になります。その話を花言葉と合わせて読んで頂けると、一体何が書かれていたのか、分かるかもしれません。

4)紺野潮と小川啼鳥について
引用文のうち、紺野潮と小川啼鳥のものは私の創作です。全く別のお話に登場する2人の書いた文として、恐れ多くも文豪の文に紛れさせて頂きました。
紺野潮は作中でも登場しましたが、彼らについては、いつかどこかで、ふらっとご紹介出来るかもしれません。
また、椿や九頭見、桐生、学生服の青年、百合の少女、薔薇の女性など多くの人物が顔を出す作品となりました。彼らは全く異なるお話で活躍するのですが・・・それもまた、いつか機会がありましたら。

最後になりましたが、物語だけでなく、この私の拙い文章まで最後まで読んで下さり、有難うございました。
今後、誤字・脱字により再度編集する機会もあるかと思いますが、これで青木青花店の物語はおしまいです。
ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

2014年9月9日
2015年12月8日 改定


この後は、番外編が数話続きます。
もう少しだけ、お付き合い頂ければと思います。
本編で描けなかったエピソードをご紹介できれば。
近いうちに、またお会いしましょう。

この作品は【スライド展示】です。画像か頁をクリックすると進みます。(画像が読み込まれない場合はブラウザをリロードしてください)
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みをさん

おつかれさまでした!
一年半以上も連載をするってすごいなとおもいます!
私はさいごの67話がすきです!
番外編も楽しみにしています(^ν^)

2015/12/17 [編集|削除]
移 渡人さん

完結おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
最後まで読ませていただきました。
最初は花屋さんの短編かな?
と、思っていた物語がここまで広がりをみせるとは。
そして、文章も最後まで崩れる事無く、とても読みやすくて。
きっと日下さんは沢山の本を読まれてきたんだなと。
文章を書くのが上手い人は、やっぱり本を沢山読んでますよね。
そして日下さんはお花がとてもお好きなんだなと^^

実はいつも冒頭のお花が書かれてる一文はどうやって探してるんだろうと、
ずっと不思議に思っていたのですが、このあとがきを拝読して納得。
この青木青花店は生まれるべくして生まれた物語だったんですね。
尊敬を通り越して感動というか、言葉ではとても表現出来ない様な、
感情が溢れました。積み重ねがあったんだなと。
本当に、本当に、凄いと思いました。
そんな素晴らしい作品に出会えた事に感謝です。
書いてくれて、有り難うございました。

個人的には崖のシーンがやっぱり印象的だったなぁと。
そして、やっぱり柚木さんと菫ちゃんの掛け合いが好きです。
ある時は大人っぽく、ロマンチックに、
子供みたいなやりとりも、凄く素敵だなと。ハラハラドキドキしました。
そして最後のブーケには私がやられました…!
糖分が多過ぎて、冬の寒さが吹き飛んじゃいましたよ(//□//)
花言葉の使い方。そして柚木さんの独特の喋り方や、
キャラクターの名前も言葉遊びも、素敵だなと思いました。

まだまだ、沢山沢山書きたい事がいっぱいあるのに、
長文になってしまったので、ここまでで。(長文すみません;)
これだけの物語を失速する事なく書き上げた事、本当に凄いと思いました。
素晴らしい作品を見せてくれて有り難うございました!
時間が出来たら、また最初から読み直したいと思いました。読み直します!
番外編も楽しみです^^*

2015/12/19 [編集|削除]
日下京一さん

>みをさん
コメントありがとうございます。
1年半、辛いこともありましたが楽しい時間でした。
番外編も更新中です。よろしくお願い致します。

2016/05/02 [編集|削除]
日下京一さん

>移 渡人さん
いつもコメントをありがとうございます。
私も、はじめは普通のお花屋さんのお話にしようかと・・・思ったのですが、オチやヤマのつけ方が全く分からず何故かこのような展開に笑。初めの数話は平和だったお花屋さんのお話のその名残です。振り返れば貴重な数話になってしまいました;
青木はムリヤリと言っていいほどキャラの個性を立たせたものだったので(登場人物が主に2人しかいないので・・)、激しい展開ではキャラが勝手に動いてくれるような感覚があってとても面白かったです。特に椿さんとかは暴走気味でした;

崖のシーンはすごく書くのに苦労した記憶があります。
あまりに劇的展開すぎて、絶対にそれまでの流れを台無しにするんじゃないかと延々と2ヶ月くらい考えていました。ですから、柚木のドロップアウトのパターンは実は15パターンくらいあるんです笑
海の青に、すみれの腕に残った赤い痕と赤いリボンというコントラストがやりたくて、ちょっと強引でしたがあんな別れを書いてみました。
実はもう何もかもにひと段落をつけた柚木は一瞬だけ、崖から飛び降りてしまおうかという誘惑に駆られていますが、すみれの呼びかけで引き戻されています。その後の展開で台無しになってしまいましたが・・。

ブーケはどうしてもやりたくて・・・だから主人公はあやめでも藤でもなくて「すみれ」にしたんです。
ジャスミンの話で表裏を知って頂くと、ニブチンのすみれと、やっておいて恥ずかしくなっている柚木の七転八倒が見れるのでまるでギャグみたいなのですが・・・真面目に書いてました。
恋愛ものはあまり読まないので・・・感情移入が出来なくて・・・・どう書いたらいいのかわからなくて、とても悩みました。でも、ロマンチストでシャイな柚木ならこういう伝え方をするんじゃないかと思ってウンウン唸って書いていました。七転八倒柚木のほうが書いてて楽しくて、すぐに完成したのはここだけのヒミツです。

本当にコメントありがとうございました。
お返しが遅くなってしまって、本当に申し訳有りませんでした><

2016/05/02 [編集|削除]
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CTぱちぱち

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