くらげ男

6章 1頁 完結 「その他」

今回は文章でがんばってみました。くらげのように何も考えずに読んでいただけたら幸いです^^

みくさん


  連載No.000090 登録:2015/05/15 〜 更新:2015/05/18 (0 Res. ,) [編集 | 削除]

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休みの日は特にすることもなく、いつものようにいい若いもんが朝からソファーに寝転がって一日中DVDを見ているだけだ。



彼女がいたらきっといろんな所に出かけたりするんだろうな…。



ふと水槽の中の彼女と視線があった。





「今日、俺とデートしょっか。」





その言葉を聞いた彼女は心なしかふわふわと嬉しそうだ。


あれ以来彼女からのメールが届くことはなく、それに対してなんとなくがっかりしている自分がいる。



すると突然携帯から着信音がなった。


「…だれだ?もしかしたら…。」



予感が的中した。

彼女からのメールだった。





「今日お暇ですか?よかったら私とデートしませんか?AM11時新宿の南口JR改札口の前で黄色い帽子をかぶって待ってます。」






とうとう彼女の正体がわかる。


俺はクラゲの彼女に会いにいくため、あわてて服に着替えると急いで部屋を飛び出した。



休日の新宿はたくさんの人たちでごったがえしていた。


だけど黄色い帽子をかぶった人は一人もいない…みればすぐわかるはずだ。






「…お待たせしました。」




すると突然背後から声がして振り向くと深々と黄色い帽子をかぶった女性が立っていた。



「…やっぱり、君だったのか。」





思わず緊張がとけて安堵の溜息が漏れる。犯人が小林さんだということはうすうす感じていたのだ。





「…どうする?とりあえずお茶でもしようか。」




「…はい。」




俺は大人だ。冷静に話をすることにしよう…。




喫茶店に入り帽子を取った小林さんの目はおどおどとしていて、いつもの落ち着いたイメージと正反対だ。




「…ごめんなさい。クラゲのメールを送ったのは私です。」




「…だろうね。」




俺は落ち着つくためにアイスコーヒーにミルクをたっぷり注ぎ一口飲んだ。





「…なんで、そんなことしたの?」



今日の小林さんはちょっぴり幼く会社では無理して大人ぶってたんだろうかと思った。




「私、北川さんが可愛いお店でじっとクラゲを見つめているのを見かけたんです。…でその時の北川さんの目があまりにも優しくて、私、クラゲにやきもちやいたんです。」




「…クラゲにやきもち?」




おかしくて思わずアイスコーヒーを吹きそうになった。




「クラゲにやきもちというか、北川さんがこんな優しい目をして選んだクラゲをプレゼントする人っているのかな、…いたらその人がすごく羨ましいなと思って…。それで思わず確かめたくなって飲み会の企画の時、橋本さんに北川さんのアドレスを教えてもらったんです。北川さん自身のクラゲだって知ってすごくホットしました。」




「…でも、あのメールには俺と同じクラゲが…あ…。」



「…そうです。私も北川さんと同じクラゲ買ったんです。」



…すべての謎がとけた。ほんの一瞬でもクラゲの彼女からメールがきたと思った自分がおかしくて思わず笑ってしまった。



「…聞いてください。実は私の前世もクラゲなんです。
…北川さんも同じですよね。…私北川さん見てるとなんか切なくなるっていうか。きっと運命の出会いなんじゃないかって…。」




「え…?」





俺の中のDNAがざわめく。



「…好きです。…私とお付き合いして下さい。」




…突然の事で頭の中が真っ白だ。




「ちょっとまって少し考えさせて。」




俺は動揺してアイスコーヒーを一口含んだ。




「…もう少し…。」




そしてまた二口目を含んだ。



「…わかりました。三口目まで待ちます。あ…その前にお願いがあります。」





「…お願い?」








「…北川さんのアイスコーヒー一口もらっていいですか?」







アイスコーヒーの氷がカランと音をたてた。






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