みんなで作るリレー小説 [ Story No. 1348 ]

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は天才だよ。

尚も続ける。

は聞く。
「こんなに下手なのにどこが天才なの?」

少年はどこか遠くを眺めながら言う。
「いつもこの公園で絵を描いてたでしょ?は絵の天才だよ。」
「絵が好きってことは天才ってことだよ」
少年はを見て笑う。

には良く分からない。

「でも周りの上手過ぎる人達と比べてしまうんだよね。」

はドキっとした。

「周りの上手な人も昔は下手だったんだよ?それを今君は経験しているだけ。」

「上手な人達も君と同じように下手だ下手だと言われて、それでも書き続けてきたんだ。」

それじゃあ、絵を描く事は辛いだけじゃないの、とはおもった。

「でもね、人の忠告をちゃんと聞いて、絵と向き合えば、絵は答えてくれるよ。」

『絵が答えてくれる?』
はその言葉を頭の中で繰り返した。

「だから、どんなに辛くても上手な人は絵を描く事が出来るんだよ。」

「良く見て、そして良く書いて、そしてまた良く見て?」
「あなたが頑張っている限り、誰かが応援してくれる。」
「だから諦めないで。あなたを応援してくれる人はきっといつかあなたと一緒に絵を描けるのを楽しみにしているから。」

はこの少年は一体誰なんだろう。
なんで自分にこんな事を言ってくれるんだろう?と思った。
新手の詐欺?この後何か高い商品でも勧めてくるのかしら?と。

その時、一陣の風が吹き、枯れ草が舞っていった。
それをなんとなく目で追った後は少年の方を向いた。

だが、そこにはもう誰もいなかった。

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筆者:クロ (2016年10月02日 00:07)

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