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塗り絵メイキング vol.12 「楽しむ塗り絵シャドーレイヤー」

はじめまして、こんにちは。 自分はまだ絵描き歴も浅い人間です。
そんな私でも出来る塗りを需要はともかく初心者さんに向けて紹介してみたいと思います。
絵が苦手、塗り絵もあまりしたことがない、そんな方でも大丈夫です。
大切なのは塗り絵楽しい!という気持ちと、気合、根性、やる気です。

「ただひたすら塗るだけだと途中であきてしまう!」という方は……
ラジオや音楽など、好きなものを聞きながらやるのがいいかもしれません。
私はもっぱらCDやWEBラジオなんかを流して笑いながら描いています。

あとは自分が好き!と思った線画を選ぶことが大切です。
人気があるから〜なんて理由で塗り始めてもぶっちゃけ途中で飽きます。
好きなものを好きなように自由に塗る。それが楽しむコツだと私は思います。
行き当たりばったりでも、背景が苦手でも、楽しんで描けばなんとかなります!

わかりにくい場所、もっと詳しく!な場所がありましたらご報告くださいませ。
それでは前置きが長くなりましたがいってみましょー!


私の塗り方 月卯さんの場合    線画提供 めだまさん

画材:しぃペインターSTD / 制作日:2009年6月2日 塗り絵メイキング作製:月卯さん

塗り絵工程1 「 下準備 」

  • a1 「ウインドウモードにします。」
    まずは塗る準備をしましょう。自分の塗りたい線画が決まったら、まず上のほうにある窓のボタンをクリックしてみましょう。大きな画面が開けるので、拡大したりする時に広範囲が見えて便利です。 参考Link.[窓]モードで動的パレットを使う
  • a2 「必要なサブウインドウを開いておきます。」
    次に、レイヤー、カラー(必要に応じてテクスチャも)のウィンドウを開き、
    どこか邪魔にならないところにおいてください。
    とてもよくつかうツールですので、開きっぱなしのほうが楽だと思います。
  • a3 「レイヤーを増やす。」
    開いたレイヤーツールで使いそうな分だけレイヤーを増やしてしまいましょう。
    後で必要になってから増やしてもいいのですが、
    どうせたくさん使うので最初に作ってしまったほうが楽です。
  • a4 「線画レイヤーを最上部へ移動して乗算設定。」
    線画レイヤーを一番上に持って来て、設定を乗算にしましょう。
    こうすることで黒以外の線画でも、塗ることができるようになります。
*下準備「作業環境を作る」 拡大図1
作業環境を作る

a5 「最下部レイヤーに下地色をベタ塗り。」
一番下のレイヤーを濃いめの色で塗りつぶしましょう。
今回は茶色をつかっています。
これは薄い色のものを描くときに、はみ出しを見つけるためだけのものなので、それがわかるのならば何色でもいいです。
薄い色のものを描く時には表示、濃い色のものを描く時には非表示にしましょう。

塗り絵工程2 「 肌を塗ってみよう 」

それでは次に自分が一番好きな場所を塗り始めましょう。
私の場合は、肌の塗りが好きなので、肌から塗り始めることがほとんどです。

  • b1 「肌の基本色を塗る」鉛筆
    まずは肌の基本となる色をきめ、線画レイヤーの下のレイヤーに鉛筆ツールA値MAXではみ出しは気にせずぐいぐい塗りましょう。
  • b2 「肌の強調色を塗る」ペン水彩
    次にほっぺや鼻、指の先などに、ピンクとオレンジの中間くらいの色を落として、なじませましょう。可愛らしい雰囲気がでます。
    このときのポイント!(基本色から強調色を作る)
    肌の基本色を右クリックでスポイトした後、カラーツールで彩度をあげ、
    そして左の虹色の部分で赤に少し近づけるといい色がつくれます。
    [強調色R255:G178:B129][基本色R255:G248:B220]
    カラーピッカー
  • b3 「影をつけましょう」水彩
    今回は影もほっぺなどと同じ色で塗っています。
    こうすることでリアルらしさより可愛らしさ、イラスト独特の味がでる気がします。
  • b4 「ハイライト」ペン
    ほっぺや鼻など、赤みを落とした部分に白いペンで小さくハイライトをいれます。 こうすることで肌のつるっと感が表現できる…気がします。
b1 「肌色の基本色を塗る」
肌を塗ってみよう1
b2 「肌の強調色を塗る」 肌を塗ってみよう2
b3 「影をつけましょう」
肌を塗ってみよう3

b5 「余計な部分を消します」
はみ出し処理をしましょう。
これは普通にA値MAXの薄消しで消していくだけです。細かいところは細くした薄消しで塗るといいです。
消しすぎたらペンで周辺の色をスポイトして書き足せばごまかせます。

塗り絵工程3「瞳を塗ってみよう」

では、眼を塗りましょう。
これは肌と同じレイヤーで行います。

白目の枠組みが線画にあるでしょうから、そのなかを白で塗りつぶします。
白眼にも影が落ちるので、少し暗い色(今回は灰色)をペンで描くと良いです。

次に中身(言い方が悪い!)です。
基本となる色(今回はオレンジ)をペンでグリグリ塗って、その真ん中にカラーツールでみて基本色の左上にある色で円形に書きましょう。

カラーピッカー

その色でついでに白眼と同じように影をつくってあげましょう。
上のほうには黒を入れるといい感じになります。

次に残った基本色部分に、
それより薄い色で曲線を描くように線を入れてあげましょう。
あとは水彩でスポイトしては馴染ませる作業を続けましょう。
最後に白でハイライトを入れれば眼は完成です。

白目を塗る→白目に影を入れる→目の基本色(オレンジ)塗る
目の基本色
濃い色で瞳孔を塗って視線をハッキリさせる
瞳孔を塗る
まぶたの影を入れます
まぶたの影を入れます
水彩やボカシで、なじませる
水彩やボカシで、なじませる
さらに暗い色で瞳孔をハッキリさせて、ハイライトも入れます。
目の仕上げ

塗り絵工程4「髪を塗ってみよう」

次に髪塗りです。
これを攻略したら、もう勝ったも同然なのでがんばりましょう。

今回、肌のハミ出し処理を、しっかりしたので、
髪は肌のいっこ下のレイヤーに塗ってみましょう。
レイヤー構成

まずは肌同様に、髪の毛の基本色を鉛筆ツールで塗ります。
次にペン(A値は180くらい)でおおまかな影をつけましょう。
大体こんな感じかな〜と適当でいいです。

それを水彩でなじませ、薄い色で光を入れてあげれば、
かなりそれらしくなります。

一番光のあたる部分には覆い焼きを使うといいかもしれません。
(動画がバグする可能性は増えます)
ハミ出した部分を消して処理をすれば髪は完成です。

今回は遊びの気持ちで、一本飛び出した毛をつくってみました。
こういうちまっとした作業でもかなり変わるのでいろいろ試してみてください
線画 飛び出した髪の毛の追加

髪の毛の基本になる色を、鉛筆でベタ塗り。
「髪を塗ってみよう」1
影を入れます。
「髪を塗ってみよう」2
さらに明るい色を置いて、水彩で、ぼかします。
「髪を塗ってみよう」3

塗り絵工程5「服を塗ってみよう」

ここまでお疲れ様でした。読むのも疲れたところでしょうからお茶の一杯でも、もしくは甘いものなんか食べるといいですね。脳が活性化される気がします。では次は服です。

*服塗り

服は髪と全く同じ方法です。
いっこ下のレイヤーに基本色を塗り、ペンで大まかな影をつけ、水彩でなじませ、必要であれば基本色より薄い色で光をいれる。その作業の繰り返しです。

影の付け方はまあ慣れですが、どうしてもわからない場合は、似たようなポーズ、質感の服の絵を探して、ちょっとそれに似せてみるとか、すでにその線画が塗り絵されていたらそれを参考にするのもいいかもしれません。(すべて真似してはだめですよ!)でもそんなことはあんまり気にしなくたっていいのです。

私もいまだにあんまりよくわかりません!(自慢げに言うことではない)
プロからみたらおかしくたっていいんです。
ちょっと嘘が混じっていてもいいんです。
それらしく見えるかなーと自分で思えればそれでオーケーです。
気楽にいきましょう。楽しいことが一番です。
※そんなこんなで服を塗ってみたのが右の画像です。

「服を塗ってみよう」

塗り絵工程6「服塗り・パート2の1(スカートの着色1)」

ここからが面白いところです。
乗算レイヤーというものをつかって影をつくる方法です。

今回はスカートをその方法で塗っています。
細かい模様がある場所などの影は、乗算レイヤーでつけるといいです。

ではまず、いつもと同じように基本色を塗って、好きな模様を描きましょう。
ここでは一切影をつけなくてよいです。
そしてはみ出し処理もしなくて良いです。
※この部分が右の画像です。

「服塗り・パート2の1」

塗り絵工程7「服塗りパート2の2(スカートの着色2)」

さて、先ほどの模様つきのスカートにどうやって影を付けるかですよね。
そのまま濃い色を上から塗ったのでは模様がつぶれてしまいます。
そこで乗算レイヤーの登場です。
参考Link.レイヤーのプロパティから乗算レイヤーを設定する

[模様つきスカートレイヤー]のひとつ上に、新規レイヤーを持ってきましょう。
これを[乗算レイヤー]に設定します。
レイヤー構成7

その[乗算レイヤー]に[模様つきスカートレイヤー]の内容をコピーします。
参考Link.レイヤー間コピーのやり方
コピーしたら、白をマスクします。
参考Link.マスクの使い方
次に、すごく薄い灰色(白のRGB値MAXからR,G,Bのうちどれかを1つだけさげる)で、
[乗算レイヤー]全面を塗りつぶします。鉛筆+四角■
すると、その乗算レイヤーは、真っ白に見えるので、存在がわからなくなりますが、心配はいりません。
それから、[模様つきスカートレイヤー]は非表示にしましょう。
レイヤー構成7b

そしてもし無地の真白い服だったら〜と想像して、
存在感のない乗算レイヤーに影をつけていきましょう。
今までと同じ方法だから簡単ですね。
(透明に見える[乗算レイヤー]に線画を頼りにスカートの影を塗る)
スカートの影を塗る

そうして[模様つきスカートレイヤー]を表示するとあら不思議、
しっかりと影がついたようにみえるのです。
スカートの影を塗る2
そうしたら[乗算レイヤー]と[模様つきスカートレイヤー]を結合します。
(このとき他のレイヤーまで結合しないように、他のレイヤーは非表示にしたうえで、二つのうち一つをもうひとつにドラッグするとレイヤ結合というボタンがでるので、それをクリックしましょう。)
最後に、はみ出しを消す処理をしましょう。

「服塗りパート2の2」

塗り絵工程8「背景&仕上げをしよう」

※先ほどできたものが右の画像です。

二つのレイヤーを結合してきちんとひとつのスカートになっています。
さぁ、ここまできたらあとは背景と仕上げだけです。
今回は初心者さん向けメイキングなので、背景をとても簡単につくる方法をお教えしたいと思います。

ここで便利になるのがテクスチャです。
自分で模様を描かなくてもテクスチャを選択することにより勝手に模様をつくってくれます。
この塗り絵の完成品のバッグにあるしましま模様もテクスチャを利用していますし、緑の服にテクスチャ指定した覆い焼きを入れることで、質感表現が少しされています。
参考Link.テクスチャーとは?

テクスチャは組み合わせ無限大の便利機能ですので、最初のうちはどんどん使っていきましょう。
だんだん自分のお気に入りの模様などがでてくると思いますので、工夫して楽しんでみたください。

この絵の完成品には手紙やら封筒が舞っていてなにやら大変そう…とお思いかもしれませんが、封筒も手紙も1つ描いただけであとは全部コピーして、上下左右に反転させただけです。たまに手書きのものにも挑戦してみるといいかもしれません。簡単なものでも絵をよくしてくれます。

あとは人物の周りを白などで囲む、というのも私のよくやる背景処理です。簡単に人物を目立たせることのできる方法です。
あとは色々自分で試してみてください。
難しい背景なんて描けなくても意外となんとかなるものです!(と言って逃げ続けると私のようにいつまでたっても上達しないので、慣れてきたらテクスチャに頼らず自分で描いてみたりしてくださいね。)

この塗り絵の作画アニメーションを見る

スカート部分の完成
「背景&仕上げをしよう」 完成した塗り絵
完成イラスト

あとがき

最後まで読んでくださってありがとうございました!
わかりにくい説明も多々あったことでしょう。文章力がなくてすみません。
すこしでもお役に立てれば、何かの発見につながれば幸いですv
最後に、線画提供のめだまさん、全て任せっきりにしてしまったミミニャ〜さん、ありがとうございました。


WEB編集担当者より

毎度さまです!HTML化担当のミミニャ〜でございます(@_@)
特別講師の月卯さん、とても詳しい塗り絵メイキングのご投稿ありがとうございました!
そして皆さま、塗り絵メイキングをお読み頂き、ありがとうございました!
この塗り方をおぼえたら、基本もバッチリかと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください!

この線画を「メイン塗り絵掲示板」で塗ってみる

この塗り絵メイキングのご感想は、月卯さんへ送ってくださいね(^o^)/
徒然日和。 徒然日和。

月卯さんの絵師名簿

この塗り絵メイキングは役立ちましたか?  CTぱちぱち。

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