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塗り絵メイキング vol.13

私の塗り方 rasさんの場合 線画提供 kohiroさん

画材:お絵かき掲示板しぃペインターSTD / 制作日:2010年10月09日


塗り絵完成図 線画

はじめに

こんにちは。
以前に投稿した塗り絵メイキングがだいぶ古くなってしまったので、最新版を出すことにしました。
基本的には乗算レイヤー+ペンを使った塗りで変わってませんが、
今回割愛させていただいた他項目の詳しい説明や、ツールの個人的な位置づけ、エッジの処理方法などは 前回(塗り絵メイキング vol.3)を見ていただけると良いと思います。
今回は肌の塗りを詳しく説明したものになっています。

何分手順が多く、言葉では説明が難しいところもあるので、
できれば動画を見ながら読んでいただくと分かりやすいかな、と思います。
★この塗り方では乗算レイヤーを多用します。乗算って何?という方はこちらの講座へ

お肌その1

肌1 肌2

★基本的に、肌のベース色はいつも「肌色パレット」の一番左上の色を使います。馴染みやすいです。

レイヤー5(乗算、30%)線画
レイヤー4
レイヤー3(乗算、60%)影
レイヤー2(乗算、60%)影
レイヤー1 (乗算、60%)影
レイヤー0(ノーマル)肌ベース


一番下のレイヤーに肌の一番明るい色でベースを塗ります。
その後上の乗算レイヤーにペン+水彩で影をのせていきます。
この時上から順に濃い影を置くようにしてください。
乗算レイヤーなので塗り重ねると恐ろしく肌の色が濃くなりますが気にせずに。
影レイヤーを3、4枚重ねたらベースレイヤーに結合します。
(この時線画も一緒に結合しちゃわないように非表示にしておきましょう!)

乗算

お肌その2

肌3 肌4

[お肌その1]の作業を繰り返した結果、こんな感じになります。すごい色黒!
せっかく色をつけたところ申し訳ないんですが、
影をつぶしてしまうように上から鉛筆(四角A30ぐらい)でベースに使った薄い色をかけます。
この時一連の作業はコピーをした絵(レイヤー1)に、白マスクした上で行ってください。

レイヤー5(乗算、30%)線画
レイヤー4
レイヤー3
レイヤー2
レイヤー1 レイヤー0のコピー(←このレイヤーで作業)
レイヤー0 肌―第一段階影付け済

そしてそのままレイヤー1にA20ぐらいで覆い焼きをかけ、
レイヤーの透明度を50%ぐらいにして、下と馴染ませた後、レイヤー0と結合します。

お肌その3

肌3 肌4

その後、また乗算レイヤーに影を載せてはつぶし、覆い焼きをかけ、また影をのせて・・・・の繰り返し。
私はいつも10枚ぐらいかな?顔などは筆跡をあまり残したくないので後半はエアブラシを多用します。
この時美肌を作るコツは、影の色を同系色でまとめないことです。くすんだ紅色、オレンジ、茶色、サーモンピンクなど暖色系でも色んな色相を入れると華やかになります。 パレットではなく、カラーツールで色を適当にピックしてやると思わぬ色合いが出たりします

それから眼と唇に色をつけました。唇は立体感をあらかじめつけてからこれまた乗算でオレンジを乗せて、瞳やまつ毛もできるだけ乗算使って肌と馴染ませます。

最後に今回のテーマカラーである紫で部分的に影を入れて(目の周りや首筋あたり)肩や頬にオレンジ&ピンクの色みを乗算で足した後全部結合しました。
肌7
こちらが拡大版。目の周りは特に陰影をはっきりさせると顔全体が立体的に見えます。

その他1

髪1 髪2

髪の毛を塗ります。
ここも肌の塗りと基本的にやり方は一緒です。
ベース→乗算影→乗算影→つぶす→乗算影。

レイヤー5(乗算、30%)線画
レイヤー4 髪ベース (前髪辺りに水色を強くする)
レイヤー3(乗算)髪影2(頭の丸みを意識する)
レイヤー2(乗算)髪影1(髪の流れだけを意識する)
レイヤー1 髪ベース(水色→紫のテクスチャグラデ)
レイヤー0 肌

こんな感じです。このときは大雑把でいいです。
完成時には分からないんですが、髪の毛のベースに鉛筆でテクスチャを強く出してます。

テクスチャをかけるとなんとなく質感が自然になるし、
修正時にスポイトでバラエティのある色を取れるので便利です。

髪をレイヤー4に結合します。
髪のはみ出た部分を薄消しで消したら、髪と肌を馴染ませます。
髪の塗りで使った影の色(この場合紫)を首周り、顔の両サイド、腕などに乗算で乗せていきます。
眉毛を足しました。

その他2

背景小物

いきなりぶっ飛びました笑
服はベース→模様→乗算テクスチャ→乗算影みたいなレイヤー構成です。
あとは趣味に走った模様を描き、背景も筆跡を残しながら塗り、全レイヤーを結合します。

ちなみに背景はお気に入りのEin複合ペン(水彩Einの7番)です。それ何?って人はコチラ!(ちとさんの素晴らしすぎる講座ですv)

あ、それから背景と人物を馴染ませるために、また乗算で肌に影を足しました。
首周りや腕に紫の色みが加わっているのが分かるでしょうか?

修正1

拡大

さて、ここが一番楽しい作業です。汚い部分を上から修正しておきます。
ここで使うツールは主にペン、そして水彩です。色は修正する部分の色をスポイトで拾いながら行います。
私が必ず行う修正場所をいくつか説明します

(1) 肌
さらに髪の毛や服を馴染ませるべく乗算で影を足します。それからエッジが汚いのでペンでなぞって処理します。あとは鎖骨など線画を消すように水彩で馴染ませます。

(2) 髪
最も楽しく、最もビフォーアフターが分かりやすくて、何よりも面倒くさい場所です。ここは根気です。スポイトで色をとりながら一本一本ペンで髪の毛を書きます。0px、1px、2pxを使い分けながらより自然な髪の毛の流れを出していきます。スポイトしすぎて右クリックがつらくなりますが頑張ります。

(3) ハイライト
まぁ髪の毛は(2)の時点でハイライトも考えながらスポイトしていくんですが、その他の作業、例えば目に光を入れたり鼻筋を通したり唇をツヤツヤにしたり・・それからボディ全体と背景の境目にオレンジのハイライトを細く書きます。その上からエアブラシで光ってる感じを出します。

修正2

そして最後に色彩調整!
まずは絵をコピー。
さらにその上にオレンジの乗算レイヤーを起き、透明度を60%ぐらいにしたらコピーと結合。今度はそいつに覆い焼きと焼きこみを派手にかけます。(A40ぐらい)そうしたら透明度をいじって下の元絵になじませ、結合します。 詳しい補正のやり方は、コチラでユウキさんが分かりやすく説明してくださってます。参考にしてみてください!
あとは適当に茶色でテクスチャ風にかけたり白でぼかしたり水色足したり・・・・。

そんな感じで完成です!

おまけ☆乗算レイヤーのメリット

☆彩度を落とさずに影つけができる(主に肌)
☆各パーツに同じ色で違和感なく影をつけられるので絵に統一感がだしやすい
☆服などを塗る時、模様やテクスチャをつぶさずに自然に影をつけられる
☆暗い色を重ねても透明感が出る
☆色補正はとっても使える!

こんな感じで乗算レイヤーを上手く使うとうれしい効果がたくさんあります^^*
あと例えば黒を使う時にも、ただ単にパレットで持ってきた黒を塗るよりも、紫に紺を重ねるなど混色で表現するとより深い色が出せますよ!

あとがき

お疲れ様でした!乗算乗算うるさくてすいません(笑)私の塗りは本当にコレに尽きます! レイヤーのモードを変換するだけであとは塗り手任せなので、どんなタイプの塗り絵師さんにも応用できると思います。
それから塗りの最大要素はやっぱり色彩なので、画面全体に統一感のある色彩(各パーツに同じ影色を使うとか)にするとそれなりに見えるようになりますねv

とってもざっくりすぎる上に肝心なところは他の絵師様の講座に乗っかってるとかいう申し訳ない感じのメイキングになりましたが、 少しでも参考になったら、あるいは読み物として楽しんでいただけたら幸いです。

線画を提供してくださったkohiro様、そしてここまで読んでくださった方々、ありがとうございました!

>この塗り絵の作画アニメーションを見る

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