『馬の描き方(3)〜馬の描き方パーツ編〜』不肖の弟さんの場合
制作日:2007年10月15日
こんにちは。
前回は、おおまかな形を捉える方法でしたので、今度はそれをより馬っぽくするためのコツです。
正直、見る人の好みや、描く人の好みやクセがあるから「どのラインが一番良いか?」は決められないのですが、私なりに注意している点を挙げて行きたいと思います。
前回使ったアタリ状態の絵です。これを関節や見え方を考えつつ、それっぽく整えて行きます。
前々回の講座にありますがアタマのパーツ、目と耳。
あと山形の首ですね。
目は普段は白目が見えません。
大きく、黒くて優しい瞳です。
自分は「へ」の字と「○」を組み合わせてます。黒目の中に「アイライト」の白い点(光)をちょっと入れるのがポイント。白の大きさでも表情が変わってきます。
耳は筒型。
「竹を切ったような」と形容される事もあります。
とにかく左右別々に良く動き180度回ります。全力疾走すると耳を後ろに倒してます。ピンと立てるとやや内側に反った感じになります。
鼻先&唇周辺には毛が無く、地肌が見えてます。
本当は細くてちょっと長めのあごひげがしょぼしょぼと生えていますが、超アップの顔でもない限りは目立たないので普通に描く時は気にしません。
余談ですが触るとふにょふにょしていてあったかいですw
首はなだらかな山カーブ、付け根で肩が大きく盛り上がり、逆に背中は谷になり、また腰で緩やかに盛り上がります。
特徴的なこととして
「前脚付け根あたりの胸の見え方」があります。
馬の胸の筋肉は発達していて、明らかに大きく張り出しています。
首のラインから降りてきたら、そのまま前脚につなげてしまうと「ふくらみ」の感じが出ません。(赤矢印×マーク)
ですので首から降りてきたラインを一回止め、角度をつけて前脚につなげると、いい感じに見えるかと思います。(青矢印)
ナナメアングルの時も同様。
一度首の線を切り、別の位置から胸を描き入れると良いかと。
「尻&腰の丸み」ですが、背中の緩やかな谷ラインから緩やかに盛り上がったら一度に丸く描いてしまうのではなく、2つか3つの曲線を組み合わせると良い気がします。(1,2,3の流れ。もしくは1と3)
丸そうだけれどもそんなにまん丸カーブではないな・・・というのが自分の印象です。
前脚です。
実際は肩の骨とかあるわけですが省略。
赤が背骨の線。
緑丸がそれぞれの関節の位置。
オレンジがそれぞれの骨&スジのつながりです。
付け根から地面までのほぼ真ん中に大きな関節
(球節)があります。
人間の膝のように見える部分は馬から見ると膝ではありません。
似ているからと、人間のように描いてはダメです。特に最後の関節の曲がる向きが違います。人の「足首」ではないのです。
よくギャグ系の奴やおもちゃで、こんなのになっているのがありますが真面目に描きたいのなら、これは間違いです。ありえません。
肩から肘まではあまり動きが目立たず、見えませんからそう神経質になる事はないと思います。
※補足
犬の脚と比べた場合です。
関節の数は同じですが、位置が違うので、動かした時に全く見え方が違ってきます。
馬の脚はほぼ2つ折りになりますが
犬猫の脚は絶対になりません。
実物じゃなくてもいいから、よく見て、ただ見るだけじゃなく観察してみましょう。
後脚です。
一番目立ち
一番分かりにくく
プロですらまともに描けない人が居ます。 (特に少女マンガ系に酷いのが多い。)
逆にいうとココを見れば、その人が動物を上手く描ける人か?馬を動物として描き切れる人か?が一発で解るわけです。(前脚と同じで、人間の骨格をそのまま当てはめてる人が多く、不自然&異様さが目立ちます。)
※擬人化じゃなくて、ちゃんと「獣」として描けるか?ってことです。
前脚と同じく
背骨(赤)
関節(緑)
骨&スジ(オレンジ)です。
どの4本脚哺乳類も太ももが特に太く立派です。
腿の太さに対し足先は細く、小さいです。
曲がる方向と位置を覚えれば、脚を折り畳んだ姿とか、描きやすくなると思います。
各部分のパーツや個々の部分を考えつつ
顔や首、胸や脚をアタリの上からじりじりと整えていきます。
どこの位置がベストに見えるか?
いろいろ描きこんでみてください。
それゆえ時間もかかるし、悩みます。
あっちを直し、こっちを直し・・・頭が狂いそうになる事もあります。
ただ、正方形での位置決めや、関節の位置や距離、曲がる向きが理解できたら、そうそう変なものにはならないと思います。
正方形、3分割はそのままに、
最初のアタリの画像、自分はこんな風に調節&修正しました。
如何なものでしょうか?
お疲れ様でした。
自分は最初、「何が骨格だ、関節だ、うるさいな、そのまま模写してりゃーいいじゃん!」と思ってました。
しかし、自分の描きたい奴の手本がいつもいい具合であるわけでなく、想像で描かなければならなくなった時、基本的な構造を理解しないと結局はダメな事に気が付いた次第です。動きを付けたいのならなおさらです。
本当に後脚がおかしな絵が多いです。ものすごく綺麗な人物なのに、背景の動物の脚が異様な曲がり方をしていたら非常に複雑な心境に・・・。ゆえに後脚は特に気になる部分です。
それっぽく描けるコツになれば幸いです。
不肖の弟さん.2007年10月15日
・『馬の描き方(1)〜馬の顔面描く時のちょっとしたコツ〜』不肖の弟さんの場合
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