『馬の描き方(4)〜馬の描き方パーツ編〜』不肖の弟さんの場合
制作日:2007年10月18日
今まで横向きで説明してきましたが、「ヨコじゃなくてナナメが描きたい!」と言う声が聞こえて来る気がします(笑)。
絵的にナナメの方が描く機会も多かろうと思います。あと、動きを付けたり、人物を乗せたい時もあるでしょう。
というわけで、そこらあたりの説明をしたいと思います。
人物と組み合わせる題材の時、裸馬でも絵になるといえば絵になりますが、現実ぽい題材の時は馬装を描き込んだ方が良いと思います。
(乗馬、競馬、騎士、武者とか)
人が乗る場合の馬装には
ハミ、
頭絡、
手綱、
鞍、
あぶみ、
腹帯
を最低描き入れます。
人が馬に指示を出す時に欠かせないのが「ハミ」。
競馬で使われているものが一番シンプルなのでそれのつもりで。
馬の顔写真を見ると
口元に「わっか」(轡)が見えると思います。
現在はステンレス製が普通ですが、
これは馬にくわえさせています。
馬の口には歯の無い部分があり、そこに丁度当たるので「噛んでたら歯が痛い」事は無いです。
両側に輪が付いていて(轡)そこに長めのヒモを付け、首の後ろを一周させたのが「手綱」です。
騎手の指示は「手綱」を通して「ハミ」に伝えられ、馬がそれを口で感じ取って動きます。
多分、ハミは、デザインが一杯あっても、時代がいつであろうとも、「咥えさせる」のは世界共通だと思います。
ハミと手綱だけでは馬が口をあけたら落してしまいます。
・・・ので下に落ちないよう、正しい位置にハミを固定させるもの。それが「頭絡」です。
よくある間違いが1 の鼻の上に描いてしまう奴。
一番それっぽく見えるのでつい描いてしまう人が多いのですが、
それ単体だと意味が無く、下にすっぽ抜けて落ちてしまいます。
2 にして、首の後ろに回してマシになりましたが、これでも上からスッコ抜けます。
正しい頭絡は、首の後ろに回したら「おでこ」と「あごの下」にぐるっと回した形です。(ムラサキ矢印)
コレで初めて「抜けなく」なります。
構造的に見ると、鼻の上の奴は全く必要ないのです(笑)ただ、先にも言いましたが一番絵的に「”つけてますよ”感」が出るので「描くな」とは言いません。
でも描くのはいいけど「デコ」と「アゴ」を忘れないようにして下さいませ。
牧場にいて自由にしている時、厩舎で休む時など「人の指示に従わなくて良い時」にはハミと頭絡を外して「無口」というのを付けてます。
※口数の少ない意味の「無口」と同じなんですが、本当にこのタイプは「無口」と言うらしいw。馬サイトで確認。
頭絡とちがってゆったりしていて鼻先で「引っ掛けてる」感じです。牧場に居る馬や休んでいる時の馬はこっちを描くと良い感じになります。
下の3つは「頭絡」のバリエーション。
競馬の騎手の服とお揃いだったり、いろいろと馬によって違います。競馬ゲームなんかは左のタイプが多いし、右は日本の時代劇に出てくる大将や殿様が乗るタイプ、布製でフサフサが付いてますね。
肩の後ろに起きます。背中のやや前よりですね。鞍が大きいほど乗る人が楽になり、鞍が小さいほど馬の負担が楽になるそうで、当然競馬ではシンプルで小さな鞍です。上手い人ほど小さい鞍・・・と言うところでしょうか・・・。
鞍の下に敷きます。直接肌に置いたらスレたりして痛いし、背中の汗を吸う意味もあるんじゃないかと思います(あくまで予測w)
あまり詳しく見たことは無いですが、どうも鞍の途中に隙間(穴?)があってそこからアブミと、アブミを吊るすベルトを外に出す様子。日本の昔のあぶみの形は独特です。(スリッパみたいな奴です。)
※乗馬の競技中にアブミが切れてしまい、片足ぶらぶらのまま障害(150センチ)を連続で跳んで、無事に競技を終え、優勝した実話がありました。上手い人はナシでも乗れるんですねー。
鞍や布をしっかりと馬体に繋ぐ太目の丈夫なベルト。
これが無いと人は鞍ごとすっ飛んでしまいます。だから忘れずに描いてあげましょう・・・(とかいってうっかり忘れるコトあり。)
ウエスタン、ジャンパー、ドレサージュ・・・
競技や用途によって色んな形やデザインがあります。
違いを見るのも楽しいかも。
さて
ナナメ描きたい皆様に。
基本的なことは
あと動きつけた時バランスを見る時にそれぞれの関節の位置と距離を(私は)注意して見ます。
この絵で言うと
隣の足との位置の差を見ますね。
描いた馬に人を乗せてみました。 「人の描き方」ではないので省きます(笑)
注意するのは
・・・・事でしょうか。
品種により違ってきますが、間近に並ぶと
馬の顔の長さの約半分が人の頭の大きさ。
あと跨った時に大体人の鐙の位置が馬の腹の線と同じか、やや長いぐらい。
当然、女、子供だと違ってきます。
高さはサラブレッドだと
体高(肩の高さ)平均162〜163センチ。
一般の成人男性よりちょっと低いですね。
あまり首よりに描いてしまうと肩に乗っているように見えてしまうので馬の首の線と股の所は少し空けて肩を少し見せるといいかも。(とは言うものの、調節の難しい場所でもあります。)
馬体の向きと乗ってる人の腰の位置に注意して馬体に沿った向きの腰を描きます。
膝を曲げ、馬の胴はかなり太いので相当、膝を開かないとダメです。
一番最後に馬装を描き入れます。
馬描いて人描いて馬装もしっかり入れるとこんな感じで仕上がります。和も洋もデザインが違うだけで基本的な事は同じです。
人を入れ、人の意を伝える道具を描きこむ事で「人の傍で働く馬」の感じがより強く出るかと思います。裸馬は裸馬で別の魅力がありますけどね^^。
自分は現実っぽく描き込んでしまいたいタイプ。単にデザイン性の強い絵が描けないだけですけどね・・・orz
お疲れ様でした。
結局は一杯描いて形を自分なりに捉えてください・・・になっちゃうんですよね。人によって「いい」と思える位置も違いますし。あと、誰かの絵を模写する場合、その人の絵のクセが出ているので、写真を模写した時と形が違うから、ためらう事があります。
競馬や乗馬にとどまらずゲームの世界のキャラクターとか、騎士や武将や旅人とか農耕馬とか・・・いつも人の近くには馬がいた・・そんな情景を描く手助けになればな・・・と思います。(なってないような気もしますがw)
不肖の弟さん.2007年10月18日
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