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お絵かき掲示板テクニック集 vol.8

『色補正の仕方』 ユウキさんの場合

画材:お絵かき掲示板しぃペインターSTD / 制作日:2008年7月28日


はじめに

こんにちは&はじめまして。
ユウキと申します。
なぜかこちらに図々しくお邪魔しましたが、今回はお絵書き掲示板でイラストの色補正をするやり方をご紹介に馳せ参じました。
「一通り塗り終わったけど、どうも画面にパンチを感じない。」
「全体の色味が気に入らない。」
そんな不満を少しでも(←ここが重要)改善できるテクニックです。
いろいろ試してみると、思ってもみない効果が出てきて楽しいですよ〜♪
ここを読んでいろいろと幅を広げていただけたら嬉しいです^^


テク1 覆い焼き&焼き込み


原画

この前メインお絵かき掲示板に投稿したイラストを例にしてご紹介します。
左のイラストは、ちょうど全部塗り終わった状態です。
投稿されているイラストと見比べていただくとわかりますが。ちょっと色味が変わっています。
自分ではこんなもんだろうと色を塗っていても、出来上がってみるとちょっと薄いかな?と思ったりすることがユウキは多いので、大体塗り終わった後に加工を行っています。
一番よく使うのが「覆い焼き」と「焼き込み」です。
具体的にどんな感じになるのか、見ていただいて利用法を考えていただけたらと思います(^v^)


A値40       原画       A値85
覆い焼き ← 原画 → 焼き込み


それぞれ、覆い焼きと焼き込みをかけた違いです。
このとき、「四角」描写ツールを使って全体にかけています。

まだ背景と結合していないため、空にはかけずに、人物にのみかけた形です。
覆い焼き&焼き込みを部分部分で使う方は多いと思いますが、全体にかけるとコントラストが強くなり、画面がしまるので、お勧めです。
特にこのイラストは「夏」がテーマなので、日差しの強さを表すのにコントラストの強さは重要です。
ちなみにユウキは覆い焼き&焼き込みをそのままではなく、ちょっと変えて使っています。



その1

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。

その1. 乗算レイヤーを使う


1 新しいレイヤーに加工したいレイヤーをコピーします。
2 もう一枚同じものを作ります。
3 一枚に焼き込み、一枚に覆い焼きを全体にかけます。
4 焼きこみをかけたレイヤーを「乗算」モードにします。
5 覆い焼きをかけたレイヤーの透明度を調節します。


ちなみにこのイラストは、
1番上・・・覆い焼きA値40でかけたレイヤーの透明度を65%にしたもの
2番目・・・焼き込みA値85でかけたレイヤーを乗算モードにしたもの
3番目・・・色を塗った元のレイヤー
の順番で重なっています。
焼き込みレイヤーを乗算モードにしているため、コントラストがよりつよく入りますが、覆い焼きレイヤーが上にあるため、明度も高い状態です。
乗算にするにはレイヤーの「メニュー」→「プロパティ」(もしくはそのレイヤーをダブルクリック)で出てくるモード選択で「乗算」を選びます。環境によっては「乗算」モード使えないと思いますが…あしからず(´Д`;)ヾ


メニューから モード選択


その2

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。

その2. 一枚にまとめる


1 新しいレイヤーに加工したいレイヤーをコピーします。
2 焼き込み、覆い焼きを全体にかけます。
3 2 のレイヤーを「乗算」モードにします。
4 レイヤーの透明度を調節します。


さっきとどう違うんじゃいという話ですが(笑)、
1番上・・・焼き込みA値85をかけた後に覆い焼きA値40をかけたレイヤーを乗算モードにし、透明度を75%にしたもの
2番目・・・色を塗った元のレイヤー
3番目・・・覆い焼きA値40をかけた背景レイヤー
の順番で重なっています。
さっきは覆い焼きのレイヤーがノーマルモードで上にあったため、全体的に明るかったですが、今回は一枚にまとめて乗算にされているので、よりコントラストが強くなっています。
背景にも覆い焼きをかけて一段明るくしてみました。


ユウキは調整するときは、その1かその2どちらかの方法を使っています。














調整

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。

ちょっと調整してみる


乗算レイヤーは色と色の掛け合わせなので、暗い色は重なり合ってかなり暗くなってしまいます。
しかも、焼き込みをかけているため、濃い目のグレーや茶色などの色も黒に近くなってしまっています。
髪のつやがすっかり見えなくなってしまったのが気になったため、加工して重なっているレイヤーの髪のつやの部分を薄消しで消して、下のレイヤーが見えるようにしてみました。
ちょっと全体のコントラストも強すぎかなぁと思ったので、レイヤーの透明度も調節しています。
全体に一気に加工をかけているので、しっくりこないところはじろじろ見て、自分で上から調整するといい感じになるかと思います。
とは言っても、上とあんまり違いがよくわからんですけどね(´ー`)



今回は全体にかけた例で説明しましたが、塗っている最中に、肌だけ、髪だけ、とパーツごとに調整していってもいいと思います。 私も時々肌が終わった時点で、この加工をやってみたりします。
















テク2 色補正〜赤みを加える〜



つづきまして、色味を変えるテクについてご説明させていただきます。
しぃペインター以外ですと、フォトショとかSAIとかを使ってお絵かきをしている私ですが、ソフトには色を補正する機能がありまして、私は大体仕上げに「赤」を強めにかけることが多いです。
全体の色合いがかわいらしくなる気がする(「気」ですw)からなんですけども、これをしぃペインターでもできないかな〜と思って考えた方法です。


(2) (4)
(図I)             (図II)

とりあえず、補正するレイヤーを作るところからはじめます。
今回は「赤」なのでとりあえず思いっきり赤を使ってみます。


1 まずは補正したい絵を新しいレイヤーにコピーします。
2 白(RGB255)をマスクにして、R255・G0・B0の鉛筆をA値130にし四角描写で一面塗ります。
これは、白い背景(実際は透明)のところは塗りたくなかったので、マスクしていますが、背景を含めた絵全体を変えるときはマスクしなくてもOKです。(図I)
3 余分なところを消します。
4 覆い焼きを四角描写でA値30くらいで2〜3回全体にかけ、焼き込みもA値80くらいで1度かけます。(図II)

白をマスクにしていますが、塗りの際、はみ出しを薄消しで消しているため、微妙な消し残しに色が乗ったり、傘の線画にも赤が乗ってしまってますので(図I)、要らない部分は消します。
覆い焼き&焼き込みはお好みで調節してください。
なんだか単色のイラストになってしまいましたが(図II)、これはこれで使えそうですよね('∇')
この補正レイヤーを元の絵にいろんな方法で重ねてみましょう。


  


透明度50%

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。


補正レイヤーの透明度を50%にして、元色と重ねたものです。
完成品としてはどうかと思いますが、コピーで背景におくとかするときにこんな色だったらかわいいかも知れないですよね♪



部分的に

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。


乗算で重なっている補正レイヤーを髪と肌以外の部分は消してしまったものです。
肌だけに赤みがほしいなんてときに使いよう。
健康的な日焼け色になっておりますでしょうか??
これに見慣れると元の色が病人のように見えますね…orz

乗算50%

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。


補正レイヤーのモードを「乗算」にして、透明度を50%に下げ、元色と重ねています。
ソフトでの「赤を強く」のイメージにだいぶ近いんじゃないでしょうか??


テク3 色補正〜セピアっぽく〜



続いては、ちょっとセピアっぽく見えるんじゃないかな〜という補正についてご説明します。
単色塗りでうまくセピアが表現できてればいいんですが、ちょっとひと味、みたいな手段として使っていただくと面白いかな、と思います。
たとえば、以前に塗り絵で、この工程を使ってセピア調にしてカメラフィルムのコマにしたりしたことがあるんですけど。
いろいろと使いようはありそうな加工なのでよかったら使ってやってください('∇')


赤 緑

補正レイヤーを2枚用意します。
上のテク1で使った赤補正レイヤーにプラスして、緑補正レイヤーを同じように作ってください。
ちなみ補正レイヤーは、中途半端に彩度や明度が低い色よりは思い切って鮮やかで明るい色を使ったほうがいいです。
どうせ透明度や覆い焼き&焼き込みで、いくらでも調節できるので。
変にくすんだ色をつかっても意外に思った色合いにならないんですね…不思議なことに(;´д⊂)
ちなみにこのレイヤーの緑は気持ちくすんでたような気がします(え?言ったそばから?)


セピア調にするときは、緑を上に、赤を下においてますが、実はどっちでもいいのではないかと思ってみたり…。ご自分で調節お願いします。
では、いくつかパターンをご紹介↓↓



人物に

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。


緑のレイヤーを乗算にして透明度を42%にして、赤のレイヤーはノーマルのままで、透明度75%で元絵に重なってます。
セピアというか濃い茶色ですね…うふふ。
背景とあまりに合わないという…(笑)





仕上げに覆い焼き

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。


人物にも背景にも赤×緑補正をし、最後に覆い焼きを全体にかけています。
覆い焼きをかけるとかなりいい感じのセピアに(゜▽゜)
この色合いはあたくし、好きです(聞いてない)

背景に

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。


背景の塗りで赤と緑の補正レイヤーを作って空に重ねています。
人物は覆い焼き&焼き込みかかってます。
青はなかなかうまくセピアにならないというのがこの方法の問題点。
オレンジとかでやればいいのかしら??


おまけテク 色補正〜番外編〜



そろそろビキニの姉ちゃんも見飽きてきましたので、最後にこんなのもできるよ、なパターンを並べてお別れにします(笑)
そういえば、この色補正のやり方ですが、ただ塗りつぶしたレイヤーの透明度を落としてフィルターかけるのとどう違うの?と思われるかもしれないので、ちょっと違いをご説明。


違い

↑オンマウスで変わります。違いを見てみてください。


通常表示で出ているのが、塗りつぶしたレイヤーの透明度を50%にした状態、オンマウスで出てくるのが、上の工程と同じように作った色補正レイヤーを透明度50%で重ねた状態です。
要は、私がご説明している方法は、完全にもとの色を塗りつぶしていないので、補正レイヤーに陰影や色の違いが残っているため、重ねたときにそのまま元絵のコントラストを生かすことができるのです。
塗りつぶしを重ねると全体的に薄くなるような感じになるので、メリハリが失われてしまうんじゃないかなーと思います。
ちょっとの手間で見た目が全然違うので、ぜひ、手間を惜しまずに!('∇')
ちなみにこの趣味悪い色の補正レイヤーはR160/G0/B255の明るい紫で作った補正レイヤーです。↓コレ

紫…?

覆い焼きかけたのでむしろピンクになってますけど…。


夜空

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。


そんな趣味悪い上の補正レイヤーを乗算透明度35%で重ねたものです。
ファンタジーな色合いになってしまったので夜空にしてみました。
適当な夜空ですいません(ほんとだよ)





紫と黄色の融合

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。


上の二つで使っている紫と黄色の補正レイヤーを両方使ったものです。
紫というよりピンクのあいつだったので、オレンジみたいな効果ができました。
なかなかどぎつい色になるので、結合して全体の透明度を落として、背景は夕焼け空に。
え?また空がひどいって?あはは(笑ってごまかす)

黄色

↑オンマウスで原画が出ます。違いを見てみてください。


R255/G255/B0の真っ黄色で作った補正レイヤーが乗算でかぶさっております。
この色はなかなか塗ろうと思っても塗れませんね。うむ
元気な感じになってよいかと思います。(誰だ)


あとがき

お疲れ様でした。
付き合いよく読んでくださった方、ありがとうございます!!
最初からこの色で塗れればいいのにな、とこの作業をやるたびに思うんですけど(苦笑)、そうは意識しても、大概うまくいかないものなので、最後の仕上げにぜひお役に立てていただければ幸いです。
しぃペインターはなかなかどうして奥が深くて、いろんな機能をいじくっていろんな表現を探すととっても楽しいと思います。
初心者の方にもわかりやすくを心がけましたが、説明が至らないところもあったと思います。ご勘弁くださいm(_ _)m
では、素敵なお絵描きタイムを★
ご拝読ありがとうございました!


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