お絵かき掲示板Art.netイラスト講座>お絵かき掲示板テクニック集 vol.9『Ein複合ペン活用講座』ちとさんの場合

お絵かき掲示板テクニック集

『Ein複合ペン活用講座』
画材:お絵かき掲示板しぃペインターSTD / 製作日:2008年9月21日

はじめに

こんにちは。講座の閲覧ありがとうございます。
最近、右の絵のようなもやもやとした背景の効果について、どうやって描いているの?とご質問いただくことが多くなりました。
先に答えを書いてしまいますと、使っているのは水彩のペン先をEinに変えた複合ペンです。
私自身も活用というほど活用できてはいませんが、使いようによっては結構使いまわしの利く筆先と思いますので、Ein複合ペンの使い方事例としてご紹介とさせていただくことにしました。
ほとんど水彩の事例になりますが、面白そうと思ったらご自身の画風にあわせてお試しいただければ幸いです^-^


EinEinさんが作ったからEin筆なのだとか。
複合ペン
【複合ペン】
ペン先サイズを変更する窓の上で右クリックすると、切り替えができます。
描画ツールのほか、消しゴム、覆い焼き、焼き込みでも切り替え可能です。



Ein筆

Ein筆について詳細がまとめられたページは自分の知っている範囲では見当たらないようなので、ついでにEinの形状についてもまとめておきます。

【Ein筆の形状】
通常版
【通常版】
太さの窓で0〜7の形状を選択します。
複合ペンでも通常のEinでも同じです。

プロ版 【プロ版】
番号ではなく、パターンのpxサイズが表示されます。
出てくる順番は同じです。

同形状のパターンの大小が2つセットになっていますが、単純にサイズが変わっているだけではなく、0,1と2,3は左右が反転、4,5は縮小のみ、6,7は上下左右が反転しています。
大小…と続くとのだと思いきや、4から小大になるのは何の罠ですかと

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必ず同じ場所に描画されるテクスチャと違い、Einはパターンをスタンプしていくように描画されます。
重ねるように描けば普通に塗り重ねると同じように塗り重ねることができます。

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通常のEin筆では左表のようにスタンプされる間隔が広く、続けて引くと隣り合ったパターンとわずかに重なる位置に描画されます。ひっぱらずにとんとん、と置いていくとその場にパターンがひとつずつスタンプされます。
また、通常のEinは非常に薄く、黒でA値を255にしても、レイヤーを5枚重ねてやっと左端の濃さになりました。

No.通常のEin筆
00
11
22
33
44
55
66
77

Ein複合ペン比較表

*リンククリックで別ページに移動します。

鉛筆0 複合ペンにした場合、パターンの間隔が適用したツールの描画の間隔とほぼ同じになります(たぶん)ので、Ein筆の場合よりもかなり詰まります。
A値による濃さも、Einそのものよりも調節がききます。
それぞれの形状を見て、何にどう使えるか考えてみるのもまた一興かと思います。 複合ペンにさらにテクスチャを付け加えることもできますので、テクスチャの組み合わせでもさらに使える範囲が広がるのではないでしょうか。

※Einはパターンのサイズを変えられません。(太さが変更できません)そこのところだけ、お忘れなく。


そろそろ本題に入りましょう。
私はほとんど水彩(通常版)で描いていますので、水彩でも形のわかりやすい6番,7番中心の事例になります。水彩の性質上、どうしてもくっきりとした仕上がりにはなりませんので、下書き、下塗りにのみ使用しています。

【背景下書き】

背景部分

途中段階のものしかないので部分のみですが、背景全体のざっくりとした下塗りに水彩Einの7番を使っています。
Ein7水彩7
水彩のノリとノビをよくするためにA値255の鉛筆で塗りつぶしをしてから、A値90〜120の水彩Einでざくざくと色を重ねていきます。
塗り重ねる回数、色で遠近感、光源方向などを出しています。
動画を見てみる


【背景効果】

最初のサンプルの背景効果は次の雲、樹木とほぼ同じ描き方ですが、劣化を防ぐために若干周辺部に補強をしています。背景使用色は萌えサクラパレットです。 ●動画を見てみる

【工程1】
工程1
背景を黒(A値255)で塗りつぶした後、水彩Ein7でぐるぐると色を重ねていきます。


このあたりでは紅葉にしようかなとか考えてます。
【工程2】 工程2
弧を描くようにパターンを置いていき、さらに黒、重なった色で外周を削っていきます。


このあたりだと真ん中に鹿を置いたら花札風になるなとか考えてます。
【工程3】
工程3 水彩Ein6に変更して周辺部分に加筆していきます。


この辺でやっぱり花と蝶にしようと思い始めました。
【工程4】
工程4 劣化が予想される中間色部分を、エアEinもしくはペンEinの6、7などで上塗り補強します。
ペン先をエアにした鉛筆などでも周辺部分を補強しています。
レイヤーを上に2枚コピーし、それぞれに四角覆い焼き,四角焼き込みをかけてレイヤー透明度を調節し、結合します。
塗り絵講座Vol.8工程7参照)


結局形を整える気にならず、花霞のような背景効果に終わりました^^;

【雲を描く】

水彩Einの6,7番で雲を描きます。 ●動画を見てみる

【工程1】
雲工程1
背景空色をA値255鉛筆で塗りつぶします。
水彩Ein7番、白(A値180)で、くるくると半円を描くように雲の形を作っていきます。
厚みのある部分は重ねて塗ります。
【工程2】
雲工程2
Einを6番(A値100)にして、周辺部分をくるくると整えていきます。
空との境界が出すぎている場所は、空の色を拾って外側からつぶしていきます。
混色した部分の色を拾って、下側に影をつけていきます。
【工程3】
雲工程3
スジ状の雲はさっさっと筆で刷くように描きました。
空の色が少し薄かったので、一段階上の青をエアブラシ(A値64)で空部分にかけて色調補正しています。

【樹木を描く】

色を変えているだけで、工程は雲とほぼ同じです。●動画を見てみる

工程1
背景を薄い黄緑で塗りつぶし、水彩Ein7、黒(A値100くらい)で枝に広がった葉の形を作っていきます。
工程2
Einを6番にかえて、明るい黄緑、緑、黒(影部分)を描きこんでいきます。
工程3
空の色をエアブラシで載せ、葉先や枝をA値を下げた鉛筆やペン(好みで)加筆します。

【毛並み,羽毛を描く】

水彩Ein6,7番のA値低めで、筆で刷いたような線を出します。

毛並のようなもの
動画を見てみる
リアルにするにはさらにエアブラシなどで毛を細かく描き込む必要がありますが、毛並みの下塗りにはなるかと思います。
水彩Ein7,6で最初に下地の色、次に明るい毛の色をそれこそ植毛するように描きこんで行きます。
A値は80くらいです。
羽毛
動画を見てみる
水彩Ein6、やはりA値は80くらいです。放射状に線を引いていき、エアブラシにかえて、軸と数本の線を描き足します。 周辺部とむらはエアブラシで調整します。

【刃物(金属)光沢を描く】

水彩Ein6で金属っぽい光沢を描いてみます。 ●動画を見てみる
【工程1】
金属工程1
ペン(A値120)で直線を2本引きます。
【工程2】
金属工程2
水彩Ein6(A値80〜100)でうすい水色を直線に沿って全面に塗っていきます。

Einでなく通常のA値の低い水彩でもいいのですが、Einを使ったほうがより金属らしい表面に仕上がります。
【工程3】
金属工程3
表面を塗り終わったら、ペン直線でエッジ、中央線を入れます。
【工程4】
金属工程4
覆い焼きで光沢を入れて完成です。
両サイドを直線消しできれいにしたほうがより刃物らしく見えます。中央の線とかもうちょっとまじめに描いた方がよいです--;


おまけ

Ein以外のEin Ein筆をEin以外のベタ、水彩、エアにすると、○の連続になります。
0〜最大サイズがなぜか違いますが、描画される間隔、薄さは通常のEinと同じのようです。
連続で大量の○が描ける…というだけなので、単純発想で背景効果に使ってみました
もうちょっとやりようというものがあるんではないかという気がします。

あとがき

おつかれさまでした。
たくさん考えられる組み合わせの中でほんのさわりだけの紹介となりましたが、複合ペンや複合消しゴム、複合覆い焼き、さらにテクスチャを組み合わせたりと、使い方次第でかなりの効果を作り出すことができるのではないかと思います。
皆様もいろいろと組み合わせを試して、楽しんでいただければ幸いです。
こんな組み合わせでこんなことができるよ、ということがありましたら、ぜひとも講座として補完してくださいませ。
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Ein筆の使いどころがわからない、とつぶやいた時(2007年5月頃)に反応してくださった練習板の皆様、あの場から発展してここに至ります。この場を借りて御礼申し上げます。

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