お絵かき掲示板Art.netイラスト講座>投稿イラスト講座vol.19 『ドット絵作画技法』

ドット絵作画技法

画材:お絵かき掲示板しぃペイントBBS / 制作日:2013年04月12日

ドット絵と非ドット絵

はじめに

どうも、非常勤講師の炭谷(すみたに)です。今回、この講座は過去に投稿したドット絵講座の改訂版となります。 作画技法なんてたいそうな名前をつけてしまいましたが、そんな大したものではありません。 ドット絵に興味はあるけど、実際問題どんな風にやってるのだろう?と思った時にでも参考にしていただければ幸いです。

本講座で主に使用するツールは主に鉛筆(A値MAX)とルーペです。また、保存形式はpng(掲示板以外ならgif)が最適です。それでは、よろしくお願いします。

1.ドット絵とは

ドット絵と非ドット絵

「ドット絵」とは、その名の通り、沢山の点(ドット)によって描かれた絵です。沢山の点が集まって一枚の絵を形作っているという点では、モニターで見る以上、デジタルイラストの多くはある意味ドット絵になるかもしれません。しかし、本講座では「ドット絵とは、ひとつひとつの点を"点として"打って作る絵」と考えます。

(余談その1:ドット絵を作成する事はしばしば「描く」ではなく「打つ」と表現されます。本講座でも打つという表現を使用します。)

(余談その2:近年のゲームハードは解像度が高く、一つ一つを手で打っていくと膨大な時間がかかります。その為、絵を描く→縮小→細かい部分を手打ちで直す→ドット絵完成!といった作り方もしている会社もあります。)


2.線画を描く(例)

線画

左端、ドット絵用の線画を打ってみました。しかし、線がガタガタで見栄えがあまり良くないかと思います。 ドット絵では余分な点は消す事が好まれます。従って、線画を描いたら線を整えるといった作業が必要となります。 図では左端から線画→整理(余分な点の色を薄くしました。)→補正といった流れで線画を整えています。

(余談その3:線画を打たず、色を置く→形を整えていく→ドット絵完成!という作り方をされる方も多いです。このあたりは好みの問題です。)


3.線画を描く(規則)

直線

2.では余分な点を消して線を整えるという話をしました。さて、具体的に線画を整えるのはどうしたら良いかですが、 規則正しい点の配置、これを心がけます。
図では3本の直線を引いてみました。 これらの中でおそらく最も整っているという印象を持つのは一番下の線かと思います。 これらの直線を拡大し、点の並び方を見てみると、

1.点の並んでいる個数が不規則に変化している。
2.点は規則的に並んでいるが、余分な点が多い。
3.規則的に並んでおり、余分な点が無い。

という事が判ると思います。
このように、規則正しい点の配置を心がけると整った線画を打つ事が出来ます。 (図は直線の解説ですが、曲線も同様に、規則正しく点の数を増減させる事で整った線を打つ事が出来ます。)


4.アンチエイリアス

アンチエイリアス

ドット絵に関連する話をすると必ずといっても良いくらいに出てくる単語にアンチエイリアス(シャギ取り・ジャギ取り)があります。アンチエイリアスとは色と色の間に中間色を置いて1ドット以下の細かさを表現をする(色の境界線をなめらかに見せる)技法です。

図は星に対して背景色(白)と描画色(黒)の中間である灰色でアンチエイリアスを施したものです。 アンチエイリアスを用いるとドット絵の見栄えは良くなりますが、やり過ぎると本来の形から離れてしまったり、 使用色数が多くなってしまったりするので自分の絵に合った適度な使い方を探してみて下さい。


5.グラデーション(タイルパターン)

グラデーション

ドット絵には少ない使用色で多くの色を表わす技法としてタイルパターンがあります。タイルパターンとは、2色以上の色を濃度を変えながら規則正しく並べていく事でその中間色を表現する技法です。図では白と黒の濃度を少しずつ変えながら置く事で疑似的に灰色を表現し、2色でグラデーションを表現しています。
お絵描き掲示板にはテクスチャ機能やトーン機能がありますので、それらを利用して描画するのも良いかもしれません。

(余談その4:タイルパターンはゲームのグラフィックで4色、8色等、色数が今ほど使えなかった時代に多くの色を表現する技法としてよく用いられていたものです。それ故に容量や色数の制限がゆるい現在は昔ほど必要性が無いものになっています。しかし、グラデーションと組み合わせて利用して滑らかなグラデーションを表現したり、ものの質感を表現したりといった部分では現在も使用されています。)


6.色トレス

色トレス

2.で作成した線画に色を置いてみましたが、線画の黒色が目立つ結果となりました。 そこで、新しい色を用意し、面を塗っている色の同系色で黒色を他の色に置き換えました。このような置き換えを色トレスと言います。(もしかしたら他の呼び名が色々あるかもしれません。)

黒は非常に目立つ色なので線を強調したい場合は線画を黒のまま残すと良いですが、 色を馴染ませたい場合は線画を黒以外の色に置き換えると良いと思います。


あとがき

ここまで読んでいただき感謝です。
今回は具体的に何かを打つという事ではなく、自身がドット絵を打っている時に気を付けている事、実際に行っている事などについて書かせていただきました。次回が有れば、何か打ちたいところです。

ドット絵の定義は難しいですが、自身は「一打入魂の心意気をもって一つ一つの点を重要に扱って打つ絵」と教わったので、そういった心持の元、挑戦していただければ良いのかな、と思います。

何か要望等ありましたら気軽にお伝えください、それではこの度は有難う御座いました。

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