昴は斜め前の席の谷崎さんの後ろ姿に見惚れていたのだ。谷崎秋菜――腰まで届く漆黒の髪、凛とした表情はとても小学生の物とは思えない。彼女は後ろを振り返って昂を一瞥し、そしてすぐ黒板に向き直った。
A. 昴に話しかける