少女は後ろを振り返ることもせず、ずんずんと階段を上った。 顔はむっつりとしかめられたまま。 ――――――よりにもよって少年に見られるだなんて最悪だわ。 すると後ろからやや急いた足音が聞こえてくる。 どうせ少年が追いかけてきたのだろう。「ひどいなあ。無視するだなんて」 少女はそれでも答えず、三階廊下を進んだ。