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四方針守護士〜兵士と王女の物語〜【序章】

2章 2頁 完結 「テキスト」

絵師名簿で連載していたシロガマのオリキャラ物語です。
時の王が存在する国【クロクラム国】の治安を守る四人の戦士達。その中の1人と、とある女の子が恋をする、じれったくも切な甘い物語。

作者. シロガマ さん


  連載No.000045 登録:2014/02/20 〜 更新:2014/03/02 (3 Res. 2014/02/23,)

プロローグ



その国は、人間界とは違う異次元に存在する。全宇宙、全生命の『時』を司る、『時の王』が存在する聖なる領土。――――国の名を『クロクラム』
国王は城を中心に東西南北四つの『塔』、そこを統括する四人の戦士達によって守られている。北に十ニ時の塔、東に三時の塔、南に六時、西に九時。その各塔の兵士達を統べる実力者の事を『四方針守護士』と呼ぶ。
今回は、その四方針守護士達に課せられた重大な任務と『一人の女性』との出会い……


〜プロローグ〜

それは国王からの召集から始まった。
子供・「実はちょっと君達に頼みたい事があるんだ」
王座に座っている外見5・6歳くらいの小さな少年は珍しく眉を歪めていた。立派な王座と小さい体がいかにもミスマッチだった。
【ノルファ・ベル・クロクラム= 時間が人の形を得た存在。この国の王で自由に姿を変えられ、また時の化身である彼に本当の姿など存在しない】
大男・「恐れながら、それは我らが直々に動くほどの重要な任務なのですか?」
と、片膝をついていた四人のうち、黒髪の大男が顔を上げた。
【ジーク・ライド= 守護士の一人で三時の塔を統括している。責任感が強く、クロクラム一の実力者。国王の方腕でもある男】
国王・「う〜ん……これは君達の部下じゃちょっと手に負えないと思うんだ」                   
青年・「へぇ」
続いて白髪の男が顔を上げた。
【デルタ・カルバーン= 九時の守護士で剣術を得意とする。性格は少し楽観的なところがあり、城内では女たらしで有名である】
デ・「俺達が直に駆り出されるとは……で、一体どんな任務なんです?」
国王・「うーん。恐らく今回の任務は君達でもかなり厳しい事になると思うんだ。失敗したら全世界の生命の危機にもなりかねない」
四人・「っ!?」
突然の話に守護士達は驚きを隠せなかった。
国王・「事は結構深刻なんだ……突然で申し訳ないんだけど、みんなやってくれるかな?」
四人・「……」
いつに無く真剣な国王の表情に全員の顔も引き締まる。彼等は国王直属の傭兵。国王の存在に全世界の生命の存続がかかっているのだ。いざという時は国王の為に命を捧げる覚悟をみんな持っている。
ジ・「国王の命とあらば、我等、いつでも覚悟は出来ております」
国王・「ありがとう……君達なら引き受けてくれると思ってたよ」
国王は安堵すると、バッと王座の上に立ち上がった。
国王「では、ジーク、エル、デルタ、レ二―。君達四方針守護士に特命を言い渡すよ?」
四人「は!」 四人は声を揃え、再び頭を下げた。


国王・「―――――実は女性を一人、エスコートしてほしいんだ」


四人・「…………」
任務内容を聞いた途端、守護士達の表情は一変した。
国王・「―――――あれ?」
四人・「……」
女性・「はぁ……珍しく真剣だから一応覚悟はしたんだけどねぇ……それのどこが重要任務なんだい」
褐色肌の女守護士はため息をついた。
【エル・クロ―バー= 体術自慢の六時の守護士で姉ゴ肌。強気でかなり喧嘩っ早い】
少年・「ふふっ、それはたしかにすごい難題ですね。あぁ、大変大変……」
それまで黙っていたローブの少年が嫌味っぽく笑う。
【レ二―・アスレイン= 十二時の守護士。兵士としてはまだ幼い彼だが、魔術に関しての知識と執着心は誰よりも高い。性格はかなりひねくれていて、敵視する者は多い】
レ・「けど残念ながら、僕達の出番はなさそうですよ。そこでニヤついている剣士さん一人で事足りそうですからね」
レ二―の視線の先には言葉の通り、先ほどとは一変し嬉しそうな顔をしているデルタが・・・
デ・「国王様、その大役はむしろ俺一人に任せてほしいな。この俺がその女性をきっちりエスコートしてみせる! ――だがこれは確かに難題だな……女性を喜ばせるにも個性それぞれだからな。まずはそうだな、城下街で――……」
任務の内容に呆れる二人と、喜んでプランを練り始めるデルタ。ジークにいたっては……
ジ・「……」
あまりの想定外な内容に固まってさえいた。
この時点でこの任務にどれほどの重要さがあるのか……四人はまだ理解していない。
国王・(うーん。この任務が重要なのは本当なんだけどなぁ)
国王は四人に分からない様に、意味ありげな笑みをもらしたのだった。

〜つづく〜

イラスト

「四方針守護士〜兵士と王女の物語〜【序章】」エピソードリスト 2章 2頁 完結

[1章 プロローグ]
[2章 第一話 『謎の少女、エマル』]

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