No. 006583 Last Update:2021/05/17 Registration date first time:2011/04/21 CT

お名前
シロガマ(自分の世界で浮遊中)
誕生日
04月25日
年齢
30〜39才
性別
女性
地域
茨城県
使用道具
ペンタブ
描くの好き
男性の驚いた顔、照れた顔、三白眼
描くの苦手
女性、機械、その他いろいろ・・
絵のこだわり
表情豊かに。
希望感想
中辛:多少辛口でも感じたままにお願いします
貰って嬉しい感想
もらえるだけで///
レスに気付く期間
結構早い…かと。
重視するマナー等
親しき仲にも礼儀ありかな。
好きな漫画本
えとせとら 鋼の錬金術師 剣勇伝説YAIBA
好きなゲーム
人喰いの大鷲トリコ ワンダと巨像 ICO ペルソナシリーズ 進撃の巨人シリーズ 
憧れの強者
キング・ブラッドレイ!
好きなキャラクター
R・スズキ(どこでもいっしょ) メタナイト(星のカービィ) サスケ(がんばれゴエモン)
メッセージBox
皆様、こんにちわ、こんばんわ、もしくははじめまして!
シロガマ絵師名簿をご観覧ありがとございます。ようこそシロガマ絵師名簿へ!
 

今回文章の更新はありません。ただ一つ謝罪をさせていただきたく。
まずはシロガマ絵師名簿、学戦企画をご拝読して頂きありがとうございます。
その中で気付いた方、おられますでしょうか?【3頁目の選択肢】、正解の文字を間違えて更新してしまいましたorz
名前の読みは合っていますが、正解の名前の文字が間違ってました! 復帰早々なんたる失態……
正解がバレてしまうので今回はこのままにしておきますが、「あれ?」と思った方には紛らわしい事をしてしまい、申し訳ありませんでした。<(_ _)>
もし今からパチをして頂けるなら、字が違いますが、読みはあっているのでそちらの方にパチして頂けるとありがたいです。
 

 

 

 
友北と役を賭けて演技勝負をする事になったヒロイン。
ひょんな事から、壬影と自分が好き合っていることを友北に口外されてしまい、女子達の注目を受けてしまう二人。今は人目を避けるべきだと、壬影に二人での練習を持ちかけられます。――しかし、疲労が溜まっていたのか、彼はヒロインの隣で居眠りをはじめてしまいまい、そしてそんな彼を少しでも癒やしてあげたかったヒロインは、壬影の頭をゆっくりと己の膝へと導きます。
数十分後、目を覚ました壬影が見たのは、自分を見下ろしながら寝息を立てるヒロインの姿。寝顔を前に、彼は改めて彼女への気持ちを自覚します。
結局、その日は練習にならなかった二人。果たしてヒロインは友北に勝利し、姫役を勝ち取ることが出来るのか……
 


 
あれから私は一人、演技の特訓を重ねた。放課後は例のベランダで、まず台詞の復習。短いシーンだし、台詞自体は案外早く覚えることが出来た。けどお気に入りのシーンであるだけに、感情を表現するのにはかなり悩んだ。――難しいというか、私の演じる感情表現がはたして正しいのか、正解が分からない……意見を聞きたくとも、壬影先輩は次に迫る戦の選定、作戦会議等で、殆ど演劇に費やせる時間がなかった。太刀稽古だけは相手が居ないと成り立たないので、一度だけ体育館を訪れたらしい。けどそれがやっとで、私との練習時間を作る事は出来なかった。
――つまりこの三日、私は一度も彼を通して演技の練習をしていないのだ。
先輩が満足に練習に参加出来ない事は友北先輩も分かっていた事。それでも彼を相手に選んだのは、ぶつけ本番のお互いでも合わせる自信があるからなのだろう。あの二人なら余裕かもしれないけど、私にそれが出来るかどうか……正直不安なところだった。
私にとってちょっとだけ救いだったのが、過去に一度、演技指導を受けていた事。――そう、以前、演劇組の知人の元へ助っ人に行った時のこと。私の演技があまりに下手だった為に、知人が我慢出来ずにスパルタ指導してきたのだ。その上、女子達に捕まっていた壬影先輩を助ける為に私が途中で姿を消しちゃったから、知人はご立腹、その後しばらく練習に付き合わされたのだ。何故だか指導もきっちり受けさせられた。
悩んだ時は、その時の教えを思い出してみた。あの時は演劇に無関係な私だったので、あまり深く考えてはいなかったけど、今はもの凄い大切な事を教わったと実感している。
――台本を読んで、その場面を頭の中でひたすら想像しろ。自分ならどう思うのか、どんな仕草をするのか。どんな声を出すのか。教え通り、私は台本を読んでひたすら想像を繰り返し、それを形にしてみた。その演技が悩み抜いてたどり着いた結果だ。友北先輩に通用するかは分からないけど、やるべき事はやったと思う。
――あとは当たって砕けろ、だ。
 

そして決戦の日を迎え、放課後。私は勝負が決まってから初めて体育館を訪れた。
「うわ…」
私が足を踏み込むと、様々な意味での視線が一斉に突き刺さる。
 

 
女子・「ほら、見て見て、ホントに来たよ?」
女子・「あの子でしょ? 姫役を狙ってるって……」
女子・「先輩、本当にあの子の事を?」
女子・「アタシだって頑張ったのに、なんで彼女なの?」
クスクス笑い合う者。冷たい眼差しで見てくる者。怒りむき出しの者。「負けちゃいなさいよ」と、ハッキリ聞こえてきた時は流石にグサッときた。……そこまで敵意丸出しにしなくても……まぁこのところ、ずっとこんな感じだったからいい加減慣れてはきたけど。それに、彼女達が怒るのも当然と言えば当然だろう。壬影先輩の事で言ってくるのはともかく、真剣に姫役を勝ち取るために頑張っていた人には少し申し訳無い気がした。それでも、彼女達は友北先輩に敗北し、その友北先輩を私が納得させる事が出来たのなら、きっと彼女達も分かってくれるはず。そう信じる他ない。
「えーっと、先輩達は……」
私は壬影先輩と友北先輩を探し、あたりを見回した。友北先輩はともかく、男子数が少ないこの中でなら、壬影先輩はすぐに見つかると思っていたのだけれど……
「あれ、いない……まだ来てないのかな?」――諦めずに探し続けていると――
女子生徒・「貴女が○○さん?」
「え?」――突然背後から声をかけられ、私は振り返った。
 

 
目の前には一人の女子生徒。私と同じくらいの身長で、華奢な体で色白な顔。つやのある黒髪が背中まで伸びていて、黒縁眼鏡、と、いかにも文化系の印象を受けた。――きっとこの人は、司令部か救護班の人だろうな。と、勝手に想像してしまった。
女子生徒・「○○さん、で、いいのかな?」
「あっ、はい! 二年の――――」
私がフルネームで答えると、彼女は「よかった」と、安心した顔を見せた。
女子生徒・「私が百恋歌を書いた、三年の白崎 (しらさき) です」
「作者さん!?」
いきなりの本人の登場に、私は姿勢を正した。
「この度はそのっ、妙な事になってしまって……部外者の私が、なんか、申し訳ありません……」
咄嗟のことで、なんともぐだぐだな言葉になってしまった。
白崎・「ふふ、気にしないで? 潤ちゃんが半ば無理矢理誘ってきたんでしょう?」
「えーっと……まぁ、なんといいますか……」
白崎・「選別の結果、姫役は潤ちゃんに決まっていたし、その彼女が認めた子なら、私も異論は無いわ。潤ちゃん、人を見る目はあるから」
彼女は随分と友北先輩を信頼している様だ。先輩の友人かな?
白崎・「それに、私も壬影君から聞いて貴女に興味があったの」
「壬影先輩に?」
白崎・「ええ。自分の知人が、私の書いた物語を凄く気に入っていたって。あまりに気に入ったみたいだから、その子に自分の台本を渡してしまったって。――ふふ、そんなに気に入ってくれたんだ?」
「はい、とても。あっという間に引き込まれてしまって……主人公の葛藤。最終的にくだした決断はとても切なくて。その後二人がどうなったのか、今でも凄く気になってます」
私は、彼女が大事そうに抱えていた台本に視線を向けた。
「続編とか無いのかなぁなんて思ったんですけど……きっとこの物語って、あそこで終わるからいいんですよね」
思いにふける私。そんな私を見て、白崎先輩は口元に手を添えると――
白崎・「ふふ、なんだかいい勝負になりそう」
「え?」
白崎・「ううん。――気を抜かないでね? 潤ちゃん、勝負事は一切手を抜かないから、かなり手強いわよ?」
と、彼女はにこやかに笑った。
 

その後、白崎先輩に、二人が舞台袖で待っていると聞き、私は急いで向かった。舞台上に上がるなり、壁際に立つ壬影先輩の姿が目に入った。
 

 
精神統一をしているのか、腕組みをして目を閉じている。私の足音に気付くと、ゆっくりと目を開け「来たか」と、こちらを見た。たった二日会わないだけで、酷く懐かしい気がした。
壬影・「どうだ? 調子は」
「はい、もうバッチリ!――――と言いたいところですけど……正直、ちょっと自信ないかな」
力無く笑う私に、先輩は眉をひそめる。
壬影・「どうした? 随分弱気じゃないか」
「そりゃあ、一度も先輩と演技を通せてないし、ぶつけ本番でちゃんと意思疎通が出来るかどうか。――もしかしたら、先輩の足を引っ張っちゃうかも……」
壬影・「……」
私の不安げな顔に、壬影先輩は腕を解いて、ゆっくりとこちらへ歩み寄ってきた。目の前に立つと、彼の視線が、胸に添えられた私の手に移される。
 

 
壬影・「……震え?」
「あははっ、バレちゃった。――実は、ここに来てから緊張が凄くて……」
ただでさえ目立つ事が苦手な私。人前で演じる事に加え、厳しい条件下でありながら絶対に失敗出来ないというプレッシャー。檀上(舞台上)に上がったのが切っ掛けか、心臓が煩いほどにバクバクし始めたのだ。
「すいません、頼りない相方で……」
壬影・「……ふむ」
ここで彼は考える仕草を見せた。顎に手を置き、目を閉じる。
「先輩?」
壬影・「○○。どうやらお前は、大きな勘違いをしているようだ」
「勘違い?」
彼は瞳を開くと、ゆっくりと手を伸ばし、私の手をとった。突然の行動に少し驚いたけど、もちろん嫌なわけはない。私は不思議に思いながらも黙って彼の行動を見続けた。彼は私の手を己の方へと引き寄せると――
 

 
「先輩!?」
そっと、己の胸へと押し当てたのだ。これには流石に驚いてしまった。
――けど
「―……?」
すぐにある事に気付き、私は胸に当てられた手に意識を集中した。
「――鼓動が……」
壬影・「凄いだろう? 俺が何事にも物怖じしないと思ったら、大間違いだ」
「先輩も、緊張を?」
壬影・「お前は自分が足を引っ張ると決めつけているようだが、もしかしたら、迷惑をかけるのは俺の方かもしれん。――こういう時、動じない仁や友北が羨ましいと思う」
苦笑しながら、先輩は私の手を解放した。
壬影・「勝負をするのはお前達なのに、頼りない先輩だ」
「い、いいえ!」
私はブンブンと手を振った。
「なんだか、安心しました。……ずっと、私一人だけが焦ってる気がして……絶対失敗出来ないって、変に気を張っちゃって……」
壬影・「気持ちは分かるが、力み過ぎが何より失敗を招く。――なに、俺達は俺達のやり方で行けばいい。それで失敗しても、楽しめれば十分満足だ」
「楽しむ?」
壬影・「当然だ。これは学祭、楽しむ事が最も重要なんだ―――まぁ、お前に役を求めた俺が言うのもアレだがな」
頭に手を添え、彼は笑った。
「……。 ―――――ふふっ」
壬影・「ん? どうして笑う?」
「いえ、ふふっ。……そっか。先輩も緊張するんだ……」
また一つ、先輩の人間らしさを目にし、嬉しく思った。今でこそ“素”の彼を知っているけど、始めて隊長としての彼を見たときは、物怖じしない、勝利が全ての、ガチガチの堅物だと認識していた。本当に、隊長と言うだけで凄い偏見だったと思う。
 
友北・「終わった?」
 
「ひっ!!????」
驚きのあまり、体が大きく跳ねた。いつから居たのか、友北先輩が近くに置いてあった茂みのセットからひょいと顔を覗かせていたのだ。まさかとは思うけど……
私は言葉にならない言葉を発しながら、壬影先輩を見た。
壬影・「あぁ、居たぞ? 最初から」
「さい!!???」
さらりと言い放たれた言葉に目を丸くする私。
「だって先輩っ、い、今の!」
先ほどの彼の行動を思い出し、一気に顔が熱くなる。アレを人前でやるのは、かなりの勇気が要るのではないでしょうか!?――――私の言いたい事を察したのか、先輩は疲れたように息をついた。
壬影・「ここまで公になると、もう隠す気にもならん」
「ならんて……」
友北・「相変わらず仲睦まじい事で」
私が呆気にとられていると、友北先輩がスクッと立ち上がり、これまたお構い無しに私達に歩み寄って来た。うんざりした表情で――
友北・「こっちはここ数日、女子達がさらに煩くなっちゃって練習どころじゃなかったのよ?」
すると壬影先輩が呆れ顔で反論する――
壬影・「どの口で……お前が口外したお陰で、こちらも被害を被っているのだぞ?」
友北・「そうは言うけど、アタシなりに考えたのよ? アレが一番納得いく説得だって。――それに、君に彼女がいるって知れば、女子達も諦めて静かになると思ったの。まぁ、見事に逆効果だったけどね」
壬影・「はぁ」
反省の色がない友北先輩に、額を押さえる壬影先輩。友北、伸方、そして尾上。この自由人達を束ねる先輩の苦労はどれほどか。私は心の中で、「先輩、ファイト!」と、必死にエールを送る事しか出来なかった。
 

友北・「始まったわね」
今現在、檀上の前に集まった生徒達に今日の説明をしている白崎。その様子を舞台袖からこっそりと眺めていた友北は、「それじゃあ、最終確認よ?」と、二人の方を振り返った。
友北・「アタシと彼女が交互に同じ場面を演じる。勝負場面は、終盤の、主人公と姫が森へ逃げたところから、主人公が敵兵から姫を逃がすところまで」
言いながら彼女は開いた脚本を指さした。
友北・「当然、アタシ達の相手はどちらも壬影君。審査の方は演劇部員達がする事になってるから」
私達は同時に俯く。と、ここで――
友北・「そうだ、貴女 “しの”とは喋った? 今あそこで説明してる子。アタシの友人なんだけど」
“しの”と言う名前は初めて聞いたけど、今喋ってる声を聞けば、彼女が先ほどの白崎先輩だと言う事はすぐに分かった。
「はい。白崎先輩なら、ここに来てすぐ声をかけてくれました」
友北・「その、しのが言うにはね? 台詞は変えちゃ駄目だけど、仕草とかは多少自由に加えてもいいって言ってたわ」
「仕草?」
壬影・「なるほど。その時の感情をどう体で表現するか、それも審査対象になるわけだ」
友北・「まぁ当然ね。台詞が完璧でも、突っ立ってるだけじゃ話になんないからね。だからといって大袈裟なアドリブ入れちゃうとマイナス点だし、そこはよく考えて演じなきゃ。あ、もちろん壬影君はアドリブ無しでOKよ。あくまでアタシ達の勝負だから」
壬影・「了解だ。俺は余計なことはせず、台本通りに演じさせてもらう」
友北・「なら、ここまででなにか質問ある?」 
「質問……私は特にありません」
壬影・「こちらも問題なしだ」
友北・「OK、それじゃあ、あと決める事は――」
白崎・「三人とも、準備はいい? そろそろ開始時間よ?」
友北先輩の言葉を遮り、白崎先輩が舞台袖に入ってきた。彼女の後ろには、今回の演技場面に関わっている、敵兵役の男子生徒達が数人。本番じゃないから格好は学生服のままだけど、皆、演技に使う模造刀や弓を持っていた。
一人の生徒が壬影先輩に模造刀を差し出し、彼は「すまんな」と、それを受け取った。模造刀といえど、刀を持った先輩は人が変った様に表情が引き締まって見える。
白崎・「――それで、潤ちゃんと○○さん、どちらから先に舞台に立つか決めた?」
友北・「今からそれを決めるところなの。アタシはどっちでもいいんだけど……――貴女は先攻、後攻、どっちがいい?」
「私っ?」
一斉に視線を向けられ、ギクリとした。いきなり言われてもっ――
「えっと、えっと……じゃあ、後攻でお願いします」
何故後攻を選んだのか…これといった理由があるワケじゃない。強いて言うならあと少し、腹をくくる時間が欲しかったからだと思う。先攻と決まった友北先輩。希望通りだったのか、にこりと笑い――
友北・「ならアタシが先ね。アタシの演技を見てビビるんじゃないわよぉ?」
と、冗談ぽく挑発してきて私は苦笑した。友北先輩って、緊張することなんてあるんですか? なんて、絶対聞けない。
白崎・「じゃあ皆さん、始めますから配置について下さい」
先輩が言うと、適役の生徒達は舞台袖の奥へと入り、友北先輩と壬影先輩は彼等の少し前で待機した。私も邪魔にならないように壁際まで後退する。壬影先輩は一度大きく息を吐き、友北先輩はいつも通りの余裕の表情だった。
そして全ての準備が整い、数秒間流れた静寂。白崎先輩が大きく息を吸い――
白崎・「始めて!」
その言葉が放たれた瞬間、壬影先輩が友北先輩の手首をガシッと掴み、舞台上へと駆け出した。目の前を過ぎていく二人の横顔は、先ほどまでとは全然、顔つきが違って見えた。
 

壬影・「大丈夫か?」
先輩の質問に、私は肩を落とした。
 

 
友北先輩の演技が終わって、少し休憩をはさみ、次は私達の番。白崎先輩の合図に、友北先輩と私の立ち位置を逆にして、先ほどと全く同じ位置にみんなスタンバイした。
――本当は、二人の演技を見ようとは思っていなかった。友北先輩の演技を見てしまったら、おそらく色んな影響を受けてしまいそうだったから。自分の脳内で作り上げたスタイルを崩されてしまいそうで、気圧されそうで……だから始まってすぐ、私は彼等が見えないように、使われないセットの陰に身を置いた。だが視界を塞いだ分、耳は意に反して二人の台詞に集中してしまった。迷いのない、感情の込められた台詞。それだけでも私は二人の演技にのめり込んでしまい、気付いた時には舞台袖、ギリギリ観客に見えないところまで出て、二人の演技を見てしまっていた。
 

 
演技を終えて戻ってきた時の、友北先輩のドヤ顔には妙な敗北感を感じた。
「すぅ――――はぁ……」
落ち着くために、一度大きく息を吐く。――自信はない。でも、不思議と焦りもなかった。
「ふふ、壬影先輩のお陰かな」
壬影・「何がだ?」――先輩は不思議そうに私を見る。
「ほら、先輩言ってくれたじゃないですか。何よりも楽しむ事が大事だって。――あの台詞がなかったら、私今、絶対パニックだったと思います」
――そう、勝利よりも楽しむ事を意識しよう。この状況を楽しむ事が出来たなら、自然と満足のいく結果になるはずだから。
「楽しみましょう、先輩♪」
私が手を差し出すと、先輩も優しく笑って、その手を掴んだ。
壬影・「お互いにな」
白崎・「始めて!」
 

 
彼女の合図に、私達は駆け出した。
 
※【ここからはクイズ形式となります。以前イベントで語られた“百恋歌”の内容を思い出し、正しい答えを拍手機能にてお答えください。正解を選べば、壬影の反応。そして正解数で、後のエンディングが変化します。クイズ一問の投票期間は【upされた瞬間から次の日の深夜0時まで】とします。【誰も投票しなかった場合は“不正解”】となりますのでご注意ください】
 

 
舞台袖から飛び出した私達。明るい舞台上へと出ると、一瞬目がくらんだ。すぐに目は利く様になったけど、次に視界に入った大勢の生徒達に、私の胸がドキリと鳴った。予想以上に、見られるプレッシャーは凄いモノだった。
ぎゅっ――
「っ?」
私の緊張を感じ取ったのか、私の手をとる先輩の手に力が込められた。
(先輩・・・・・・)
言葉がなくても分かる。彼の心遣いに私は平常心を保つ事が出来た。そして次の瞬間には、冷静に頭の中で次に行われる演技を思い出せた。
場面は、隣国の強襲を受け、城を焼かれて姫と主人公が城から脱出。森へと逃げ込んだところから始まる。ここで突然主人公が立ち止まって――
壬影・「ふん。あれが城主の最後か・・・・・・奴に似合いの末路だ」
と、脚本通り、私の腕を乱暴に解放する先輩。冷たい視線で、炎上する城を眺める様に遠い目をした。演技が始まったのだ。次は私の台詞!
 
次に言うべき私の台詞は――混乱気味に――
1 何を、おっしゃっているのです? 慎乃心様・・・・・・  
2 何を、おっしゃっているのです? 慎太郎様・・・・・・  
3 何を、おっしゃっているのです? 慎ノ介様・・・・・・ 
 
正しい答えを、拍手機能にて、番号でお答えくだい。
 

【一言】
今回は通常の等身で書かせていただきました。
壁にぶち当たりながらも、なんとか続編をupする事が出来ました。拍手で応援して下さった皆様に勇気をいただきました。ありがとうございました<(_ _)>
今回の拍手期間は先ほども記載したとおり、upされた瞬間から次の日の深夜0時まで、今回は”17日の23時59分まで”となります。それ以降の投票は無効です。
結果が決まり次第、続きを書きはじめるので少々時間を頂きます。ご了承ください。
 


〜”学祭戦争”でのこれまでのイベント〜
 
プロローグ
1/磯谷イベント・もしかして、苦しんでる?
2/伸方イベント・先輩、以外に力持ち。
3/壬影イベント・射的の思い出。
4/磯谷イベント・階段前での出会い。
5/壬影イベント・演劇に出るまで・・・
7/磯谷イベント・誰にも言わないで欲しい。
8/壬影イベント・壬影先輩と数学の勉強。
9/尾上イベント・捕獲中の事故。
10/壬影イベント・覚悟が無かった結果…
自動/壬影イベント・立場故の悩み…
11/伸方イベント・絶対闘志!
12/尾上イベント・必要なんだよ。
13/伸方イベント・美女と野獣
14/壬影イベント・愛と悲しみの物語
15/壬影イベント・心の変化…
16/壬影イベント・まだおあずけ…
 
〜・〜・〜・〜・〜〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
 

以前連載した城戸VSキョウの漫画はこちらから↓↓
https://www.pixiv.net/member.php?id=37549394
 

 


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