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生前は一顧だにされず、死後にやっと評価される。
そんなゴッホ的な人生を送ったアーティストが昔の大陸にもいました。
万宝常はいわゆる亡国の民で、幼くして『隋』と云う国の奴隷になりました。
そして身分の低い者が配属される『楽団員』として働く事になったのです。
そこで彼は次々と、かつ軽々と各種楽器をマスターして行ったそうです。
幸いにして読み書きも出来たので、膨大な音楽関係の資料を読み漁る事も出来ました。
楽器を自在に操る神童が研究に没頭出来る環境まで得た訳で。
こりゃ大音楽家として万宝常が世に出るのも時間の問題かな?って展開ですね。
…でもそうはなりませんでした。だって彼は『奴隷』なんですから。
人知れず音楽の研究書や楽譜を書いても。どれだけ楽器や発声を練習しても。
宮廷でそれを発表する場はありません。ただただ既存の音楽をやらされるだけ。
万宝常は音楽を極めれば極めた分だけ、絶望へと追い込まれて行きました。
身分ゆえの貧しさも手伝い、心身共にやつれ果ててしまった万宝常。
最期は自分の著作の数々を炉にくべながら孤独の中で静かにこと切れたそうです。
でもこの後、燃え残った著作の数々が人々の目に留まりまして。
万宝常は死後それほど時間も経たず『稀代の天才音楽家』として歴史書に記されました。
その著作や楽譜に影響を受けた音楽家も当時決して少なくなかったとの事。
その名声や賛辞のせめて万分の一だけでも生前の万宝常に聴かせてあげたかったなぁと。
そう思わずにはいられないです。
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イラストサイズ: jpg 300 * 650 (96 kb)/up
2022年12月21日(水)
[CGイラスト]
こんばんは^^
「万宝常」さんの歴史ありがとうございます^^
そうなんだぁ・・・と拝読させていただきました^^
またひとつ知識が増えましたヽ(^。^)ノ
臨場感感じる絵姿,リアルな右上の「楽器?」趣のある色使い
素敵ですね^^魅入らせていただきましたV
ふと、モーツァルトを思い出しました。
右端の楽器、鐸かな?何でしょ。金属の艶が美しいです。
音を鳴らすことなく、静かに音楽家の旅立ちを見送っているみたいですね。
>ビビさん
どうもこんばんは〜暖かいお言葉の数々感謝感謝ですm(_ _)m
絵だけではどうしても実力不足なので文で補おうとしてる節がありますけども(苦笑)
せっかくこのテーマで参加してるので知ってる事を活かせたらなぁと思ってます、ハイ
構図としては「第一発見者」みたいな視点ですね、毛利小五郎に真っ先に詰められそう
仰る通り右側のは楽器です、これの色々なサイズのを何個も吊り下げて叩くっていう
某のど自慢でキンコンカーンってやってるやつの規模がデカいバージョン、って感じですかね
上手く伝わらなかったらごめんなさい( ;´Д`)
>きんの字さん
お言葉感謝感謝でありますm(_ _)m
モーツァルトもこんな感じなんですね、早逝したってくらいしか知識が無くてお恥ずかしい限りです
何か勝手に「貴族に混じって日々ドンチャン騒ぎしてた人」ってイメージはありますけど
多分昔ちらっと見た映画の影響だとは思うんですが…あとホットペッパーのCMね(懐)
ワイが描くに当たって参考にしたのは『編鐘(へんしょう))』って云う鐘(かね)の画像でした
ぎんの字さんの仰る『鐸(たく)』とは兄弟とか親戚みたいな感じなのかな?おそらく?
モノクロで描いてたんですが、古紙みたいな雰囲気出したくてセピア色で効果掛けたらツヤッツヤに
ラッキーでした(自白)
こんにちは(^×^)
はぎさんのVS作品は、物語性のある絵で惹かれ、文章でさらなる絵の深みを楽しめ、さらに知識も増えるという贅沢品ですね^^
万宝常さん、静かな背中に孤独や絶望がずしっと乗っかっているようで、きゅっとなりました><
儚い色調の画面の中で、右側の楽器の金属感と美しさが絶品です。
>おざわさくらさん
どうもこんにちは〜勿体ないお言葉の数々恐縮の極みですm(_ _)m
こちらこそ、おざわさんのvs作品でニマニマさせて頂いている一人ですので
自分の絵が一段落したら改めてそちらの方にコメント残させて頂きたく存じます、はい
万宝常について読んだのは随分昔の事ですが、不憫すぎて心に残ってました
俗に「手の平返し」なんて言いますけど、生前一度もヒラヒラして貰えなかった人
ワイなんぞで申し訳無いんですが一度描いてみたかった人です
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