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「巨大な帝国の皇帝が親征して生け捕りにされる」
中国史はもちろん世界史的に見ても極めて稀な、そんなやらかしをした人がいました。
それが明(みん)朝の『正統帝』です。
なんせこの人は六代目の皇帝、つまり世間知らずのボンボンタイプでして。
「北方で騎馬民族が暴れてます」って報告を聞いた途端妙にイキっちゃって、
「それなら朕(ちん)自らボコボコにしてやろう」って言うこれまた妙な成り行きに。
なお当然のごとく実戦経験は皆無なもよう(暗雲)。
一体どっからその自信がわいて出てんのか皆目見当もつかないんですが、
新調したピッカピカの甲冑を身にまとい、兎に角やる気満々な正統帝。
五十万もの兵士を動員し。万里の長城をはるか越えて。
彼はノリノリで大草原への親征に乗り出しました。
で、結果はと言うと…
【速報】明軍五十万壊滅、陛下は捕虜におなりあそばす【前代未聞】
そんな目も当てられない事態になりました。
戦場では部下や兵士を全く統率出来ず、退却時には取り巻きともはぐれちゃって、
最後はぼっちで木陰に潜んでたとこを敵兵に発見されたそうです。
新調したキラキラ甲冑は「かくれんぼ」にはさぞうってつけだった事でしょうね。
その後の正統帝がどうなったかと言うと…
結論から言うと、一年後に無条件で解放されて明に戻ると言う超展開になります。
身代金とか裏で何か取引とかそんなのも一切無し。
…なんだかもう最初から最後まで斜め上な展開ばっかりですね…(´・ω・`)
もちろんそこらへんは色々といきさつがあるので、興味がわいた方は一度調べてみて下さいね。
これら一連の流れは『土木の変』と呼ばれています。
[PV集計]
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イラストサイズ: jpg 750 * 500 (97 kb)/up
2022年12月28日(水) (更新2022年12月29日(木))
そうなんですね^^拝読して楽しかったです(*´▽`*)
又リアル臨場感ある映像(横の黒と文字がインパクトあってかっこよくて)
ボンボン皇帝の仕草や表情から心情が伝わってきて(気の毒とは思うけれど見ている側からするとクスッとしてしまいました)すごいなぁと
ずーっと向こうの兵士たちはカッコイイし背景の風景も素敵だなぁと魅入りました
眼福ありがとうございました(*´▽`*)
こんにちは(^×^)
「やっべ…!」という表情が、緊迫感溢れるはずのシーンなのに妙にコミカルでニヤニヤしちゃいました^^
向こうの景色の中で、今にも斬られんとする人たちがいる様子に、向こうと手前の温度差がなんだかちびっと切ないです><
>ビビさん
暖かいお言葉を頂いて感謝感謝の日々でありますm(_ _)m
題して「右の黒線と左の木を平行に配置して視線を奥の騎馬に集める作戦!」
…だったんですが、効果が出ていたら幸いであります、ハイ
奥の騎馬たちは下描き時点と変わらない感じでかなり雑に描いてあるんですけど、
引いて見た感じなかなか味があるなと思い、ほぼそのままで使いました
色付けるとなると清書不可避なんですが、ほんとモノクロ様々ですわガハハ
>ちゃかさん
勿体ないお言葉、痛み入りますですm(_ _)m
この事件が起きた流れ自体はいかにも『バカ殿様』的な感じなんですけども
なんせスケールがでかいんですよねぇ、五十万の兵士だの、万里の長城だの
ここらへんは流石大陸って感じです
>おざわさくらさん
どうもこんちには〜コメントありがとうございますm(_ _)m
正統帝はまぁ、結構スタンダードな駄目な王様って感じの人ですからね
本を通じて知るとエンタメ感ある人ですが、実際そばに居たら迷惑この上ないタイプです
実際この人に従って五十万の兵士やその家族は大変な目に合ってる訳ですし
せめて絵の中だけでも醜態さらして少しは償ってもらいましょうの心
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